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十一話 ページ11

翔吾side


翔吾「…え」


どちらも驚いていると、スマホの中から声が聞こえた


『あっ、誰かと一緒にいるのね!?


それなら安心だわ〜。それじゃ、今日はよろしく頼むわよ!じゃあね!』


プツン


いきなりの出来事にどちらも追いついていなかったが、立花の方から整理がついたらしく、説明してくれた


彩「え、えっと…何か今日、パパの上司の方達が流れみたいなのでうちに泊まることになっちゃったらしくて…


お兄ちゃんはそれを聞いてすぐに家から出てちゃったらしいし、妹は友達の家に泊まりに行ってるらしくて…


だから、彩もどこか泊まってって…言われた」


翔吾「…無理じゃね?」


彩「うん」


金銭面もだが、まずこいつの服装的に今出歩くのはまずいだろ…


だからと言って、今立花が自分の家に帰ったら大騒ぎになるし…うーん…


翔吾「…俺ん家、来るか?」


彩「…えっ!」


俺がそう言うと、見る見るうちに顔を赤くさせていった


彩「そ、それは、恩を体で返せとかそういう…!?」


翔吾「ちげーよ!!お前に興味なんてないわぁっ!!」


そう言い合ってから、とりあえず話し始めた


翔吾「俺ん家、ここから近いし一人暮らしだから、親に気を使わせるとかそんな心配しなくていいしさ」


…あれ?これ更に俺に疑いがかかる状況なのでは…?


彩「う、うーん…正直助かるけど…


…本当は迷惑だったりしない?」


そう立花が、心配そうに確認してきた


翔吾「…その格好で出歩かれる方が迷惑」


そう言うと、キョトンとしてから自分の格好を見て、更に顔を真っ赤にした


彩「…お願いします」


翔吾「…おう」


まぁだが、さすがにその格好で出歩かせられないなぁ…


翔吾「とりあえず俺の上着着とけ


明日何か買ってきてやるよ」


彩「ど、どうも…」


そう言って上着を受け取ると、それをのそのそと着始めた


そしてチャックを閉めてからマジマジと見ると、何か…仕方ないけど、めっちゃブカブカだった


袖は何とか萌え袖になるぐらい手が見えないし、裾はミニスカート並に長かった


…やばいな。これは


認めたくなさすぎて、今まで散々心の中で否定してきたが…これは…


彩「…ど、どうですかね?」


翔吾「えっ、いや、えっと…」


『ブカブカすぎんな』『低身長炸裂』
『微妙な出来栄え…』『………』


色々と嫌がりそうな選択肢はあったのに、なんで…




翔吾「…かわいい、と思う」



素直に言ってしまったんだ、俺は

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , オリキャラ   
作品ジャンル:ラブコメ
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未麗 - びっくりするくらい面白いです! (2022年3月13日 21時) (レス) id: 662d0a9b46 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品大好きです。更新頑張ってください! (2021年10月24日 17時) (レス) @page21 id: 1a52a06ab6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - この作品好きなので更新待ってます! (2020年5月9日 21時) (レス) id: 62402bd543 (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 少し彩の性格と口の悪さが・・・だけど新鮮で面白いです (2020年4月5日 21時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん - とっても、おもしろいですね!もう更新しないのですか?悲しいです。。。私は、更新待ってます!頑張ってくださいね! (2019年11月22日 19時) (レス) id: 65a8024b6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:私の番です | 作成日時:2019年9月28日 16時

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