Memory＊私と忠犬と �� ＊ ページ42
深い、深い真っ暗な闇の中。
家から逃げ出した俺はアイツがよく話してくれていた
…思い出した。
あれから、やっとの事で
もう、出れないのかな…
怖い、怖い、怖いよ…母さん…っ！
恐怖で体が震える。
俺を心から愛してくれた…もう、この世には居ない一番、大事な人なんだ。
目に溜まった涙が頬を伝って暗闇にぽたんっと落ちた時、1つの光が暗闇の中を小さく照らした。
……ここを歩けば…出れる…？
『ダメよ、隼人』
真っ暗な世界に淡い白色で輝く女の人。
綺麗な柔らかい、暖かい声。
この人は…母さん…
幼い記憶…一生、忘れられないその人は微笑んだ。
…とても、綺麗な笑みだった。
『そっちに行ったら二度と出れないわ』
ギュッと優しく俺を包み込む母さん。
大空みたいに暖かくて…優しくて俺より大きい手。
『…隼人…________』
その言葉を聞いた瞬間、俺は現実に引き戻された。
“愛してる”それが最後に聞いた言葉。
これは、俺が作り出した幻想なのだろう。
…それでもいい。やっと、やっと…会えた。
「俺だって…愛してる…」
飾りっ気の無い部屋で俺は1人、小さく呟いた。
Memory＊私と忠犬と �� ＊→←Memory＊私と忠犬と �� ＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - モノクロくらげさん» コメントありがとうございます！質問コーナーにてお答えさせていただきますね！名前は伏せたほうがいいですか？ (2015年8月11日 12時) (
レス) id: dfb4dad6ae (このIDを非表示/違反報告)
モノクロくらげ(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！夢主ちゃんは雲雀さんとくっついてくれないんですか！？ (2015年8月11日 12時) (レス) id: 931324a10f (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 『』（くうはく）さん» ありがとうっ！ (2015年8月7日 21時) (レス) id: dfb4dad6ae (このIDを非表示/違反報告)
『』（くうはく）(プロフ) - いやいや、れいなの小説楽しみにしてるね〜(*´∀`)♪ (2015年8月7日 20時) (レス) id: a9dcd649f5 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 『』（くうはく）さん» 大丈夫だよー！ありがと！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: dfb4dad6ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
