ごじゅうに ページ11
キキーっと音を立てて止まる電車
イケブケロについた
私の乗る最後の電車で良かった
男の顔はさっきよりも増して青い
額には汗が止まらないようだ
私が掴んでる手は震えていた
私が震えたいくらいなのに
あーあ、今日晩飯当番なんだけど
遅れちゃうなぁ
少しイラついて男を掴む手に力を入れる
男はビクついて私の顔を慌ててみる
完全に止まった電車の扉が開く
持ち物はリュックに入れているから手は自由なのだ
今は男の手を掴んでいて片手が不自由だ
開いた扉に向かってずんずん歩いていく
『速く歩いてくれる?
私用事があるの』
「は…はい………」
何怯えてんだか
お前がやったことなのにね。
早歩きで階段を駆け上がり駅員さんの方に行く
『お忙しい中すみません駅員さん
この男痴漢しました
私の尻とか触ってきたんです
警察に連絡お願いします』
ほぼノンブレスで話したせいか
駅員さんは驚いていたが
直ぐに電話を取り警察に連絡してくれた
64人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キャキャン | 作者ホームページ:http://NOZONOZO0509
作成日時:2019年2月20日 21時