【Ki】『私、バイトなんで。』take21

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Tama









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話の片が付いた様で、






急に、静まり返る。









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そのデスクと思われる人のであろう足音か、






だんだんと小さくなっていくのがわかった。







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そして。









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中「玉森さん…！」









エレベーターホールに出てきた中島くんに、






見つかった。









俺がこんなところをフラフラしてるもんだから、






当然、中島くんはびっくり顔。









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でも、すぐに見慣れた人懐こい笑顔を見せて。









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何事もなかったかのように、






「おはようごさいます♪」なんて、






言ってくるもんだから。









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玉「…おはよう」









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中「こんなところで珍しいですね！」








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玉「んー、なんか楽屋つまんなくってさ…」









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玉「…散歩してた(笑)」









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中「アハハっ！(笑)」









「玉森さんらしいですね！」だってさ。









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中「お時間になったら召集かけに楽屋伺いますね」









そう言って、軽く会釈した中島くんは、






スタジオの方に向かって廊下を駆けて行った。









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玉「…………」









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あんな、なかなか大きな声を出してたのに、






いっつもボーッとしてる俺だから、






聞こえてなかったとでも思ってるのかな…。









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それに、実はこっちとしても。









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“モメてたみたいだけど、どうしたの？”









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こんなこと聞けないから、






かえって都合が良かった。









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中『だからって、北山ちゃんを収録担当から外すなんて…！』









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だって、こんなのとてもじゃない。







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詳しく知ったところで、耐えられる自信がない。









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