【Ki】『私、バイトなんで。』take16

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Kita









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今朝より明らかにむすくれていたA。









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何だ何だ！？









いつものことだけど俺がヤンヤン騒いだのが、






癪に障ったか！？







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なんて一瞬、不安になったけど。








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“自分、可愛くないなって”







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少し恥ずかしそうに。








少し不満げに。








少し唇を尖らす。









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北「嘘だろ」








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北「お前、めちゃめちゃ可愛いからな」









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パッと思った事、パッと口に出していた。







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それに反応して、Aはチラッと俺を一瞥。







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「嘘」







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北「何で嘘つく必要があるんだよ」







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「………」









呆気無く言い負かされムスッと黙り込んだ。








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普段とは比べ物にならないくらい、






今のAは何だかガキっぽい。









まるで子どもが拗ねている様。









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やっぱこいつは年下だなと思う半面、






要するに、可愛い。







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俺は自分も機嫌を損ねていることなんて、






すっかりどうでもよくなっていて。








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北「付き合おうぜ」









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北「だから、拗ねんじゃねぇよ」








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一度はつねったAの頬っぺたを、






今度は優しくなぞった。







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