15話 ページ16
今日は圭くんと彼が住んでる団地に向かっている
『〜♪』
「恥ずいから鼻歌歌うなよ」
『だって楽しみなんだもん！』
ある一室の玄関まで来てチャイムを押す
『こんにちは！千冬くんいますか？』
「あら、2人とも遊びに来てくれたのね。どうぞ上がってね、千冬！お友達よ」
千冬くん、松野千冬は私と同学年、東卍、圭くんの隊の副隊長をしている
学校は違うけど圭くん繋がりで仲良くしている友達だ
「場地さん！待ってたっすよ！Aもお疲れさん」
『うわぁぁぁ今日も可愛いねペケJ！！』
一目散にペケJ、千冬の飼い猫に駆け寄るAを見て、残された男2人は苦笑する
「振られてやんの」
あからさまに落ち込んだ千冬を見て場地がからかう
「くっ…場地さんこそ！」
『いつもありがとう千冬くん。もう一生ここで暮らしてもいい』
「そんなこと言ってたらマイキーがまた怒るぞ。ん…そうかそんなに告げ口して欲しいのか」
『圭くん意地悪！いいもん！たかちゃんにいいつけるから』
圭くんとはあの事件以来こうやって冗談を言い合ったりする仲にはなれたが
私に罪悪感を感じてしまっているのではないかと思う
千冬くんの家に行くのも、万次郎が用事で私を迎えに来れない時もいつも圭くんがきてくれる
それが時々申し訳なくなる
それでも、この甘くて優しい関係がずっと続けばいいなと思う私は性格が悪いのかもしれない
「え、場地さんとAって付き合ってるんすか？」
『え、ないない！でもどうして？』
あからさまに否定するので場地は少し複雑そうな顔をする
「いや、距離が近すぎると思うんだよ。ほら今だって」
圭くんがあぐらをかいてその上に私が座ってるだけ、だけど
『普通じゃないかな？それとも私が甘えすぎかな』
うーん、と唸るAの頭に手を置く場地
「千冬ー。羨ましいんだろ？」
「な、そんなこと！」
真っ赤になる千冬くんを見て不思議に思う
私と圭くんの仲が良すぎて嫉妬してるのか
『私が千冬くんの上に乗ろうか？それとも私が下の方が好き？どっちが好き？』
圭くんが大声で笑い出し、千冬くんがさらに顔を赤くする
「おま、それはヤベェだろ！おもしろすぎ、ははっ、千冬も動揺しすぎだろ！」
「何もやましい事考えてませんから！てかAもお前が下になることないだろ！その言い方やめろって」
『乗ってるのが羨ましいのかと思ったから私の上に乗るかなって』
場地の笑い声が止まらない
流石に千冬が気の毒だと思う場地なのであった
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かな(プロフ) - 無関さん» ありがとうございます！今確認したら誤字だらけでしたすみません！またこれからも誤字するかもですがすみません! (2021年11月2日 21時) (
レス) id: 44a3c38fa1 (このIDを非表示/違反報告)
無関 - すげぇ面白かったです！！あと恐縮なのですが場地さんの字が「馬場」になってますよー！ (2021年11月1日 22時) (レス) @page5 id: dbba37e842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな | 作成日時：2021年10月27日 21時
