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8.廃ビル(4) ページ9

真希side



「クソッ!なんなんだよこの壁は!!!憂太ーっ!」


憂太と離れちまった…

まぁいざとなったら里香がいるから大丈夫だろうけど…


でも嫌な予感がする。



「クッ…」


壁に向かって呪具を振り下ろすがびくともしない。それどころか呪具に込められた呪力が吸われる。


壁に気を取られていたら今度は呪霊が襲ってくる。




「あーーー祓っても祓ってもきりがねーな!」



うじゃうじゃでてくる呪いを祓い、おそらく最後の一体と思われる呪霊を祓い終わった時、壁が消えた。


それと同時に帷も上がる。


「!!憂太無事か?!!」



見たところ怪我をした様子はない。
だが、ボーッと突っ立ってる。


「あ、真希さん!!大丈夫でしたか?!」


ようやくこちらに気づいてこちらに駆け寄ってきた。



心なしか、顔が赤い。


「どーしたんだよ…ん?それ、何持ってんだ?」


中に入る時には持っていなかった紙袋。


「あ、なんか女の人から頼まれたんだ。五条先生に渡して欲しいって」


「・・・はぁ???!!!」



私と離れた後の出来事を憂太から聞く。




「んで?中身も確認せずに受け取ったと?」


「はい……イデッ」


私は思わずゲンコツをかます。



「何してんだよ!爆弾とか呪いの札とか危険なもんだったはどーすんだよ!貸せっ!!」


そう言いながら紙袋を奪う。


「中身確認すっぞ」


「ぇえー!?いいのかな…(まぁ確かに見るなとは言われてないけど)」


「いいんだよ、あけるぞ」


私は勢いよく紙袋の中身を取り出した。



「これって…服?」


出てきたのは白い上下の服。しかも…


「これ、制服みたいですね…しかも"うち"の」


呪術高専の制服には独特のボタンが付いている。

それが首元に4つついた、上下白色の制服。

首周りのデザインはどこかチャイナ服っぽい。



「さっきの人のなのかなぁ…白って珍しいんだよね?」


「あぁ。憂太のんでも特異なのに、上下白色なんて聞いたことねぇよ」



つまり、普通の生徒では無かったということ。


「あ、真希さん、まだ何か入ってる!」


「何?!…ってただのメモ紙か。何か書いてあるな。読むぞ?

"うちに変態がいるので、預かって下さい"」




・・・




「見なかったことにしよう」


「ハイ////」



私と憂太は元あった状態に制服とメモを戻して、静かに伊地知の元へ戻った。




「(なッ中で何があったんですかー?!)」


終始無言の2人に慌てる伊地知だった。

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yoku(プロフ) - 鬼滅より呪術派さん» 私もどちらかといえば呪術派ですね😚 (2022年12月24日 23時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
鬼滅より呪術派 - (゚∀゚)アヒャ (2022年9月13日 10時) (レス) @page10 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 花梨さん» 登録、させていただきました!!!私も更新、楽しみにまってます! (2022年6月6日 23時) (レス) id: ea5a80f8a8 (このIDを非表示/違反報告)
花梨 - yokuさん» はい! 題名は、《呪術廻戦》孤独な愛情と言います。 (2022年6月6日 16時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - 花梨さん» そう言っていただけるととても嬉しいです!!はい、ぜひ読ませて頂きたいです!!! (2022年6月6日 9時) (レス) id: ea5a80f8a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yoku | 作成日時:2022年5月29日 22時

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