大嫌いな姉ちゃん【さ/to/み】

ちゃ ページ7

次の日、


知り合いで、姉ちゃんの会社の同じ部で働いている大和さんに電話をかけた。



前に姉ちゃんの職場に届け物したときに、

大和さんに対応してもらって、


そこから仲良くなった人だ。









『もしもし』


《どうしたの？》



『姉ちゃん、会社でなんかありますか？』



《あぁー………》





何かある……？








『教えて下さい』




《……なんか、上司からパワハラ受けてるかもしんない………》







え…………………









《その上司の分の仕事までAちゃんにやらせてて、

Aちゃんは家でそれをいつもやってきてるよ。


でも手柄は全部上司のものになってる。


しかもセクハラされたり、

コーヒーかけられたりしてるよ………



お姉ちゃんから聞いてない……？》






『聞いてない……』






《そっか……

お姉ちゃん、さとみくんに心配かけたくないんだと思うよ。


会社のデスクにもさとみくんの写真飾ってるし、


相当大好きなんだなぁって。



あ、ごめん呼ばれた！じゃあね！》









ガチャ。









………聞いてない


パワハラにセクハラ……？



だからあんなに電話のとき、

嫌そうな顔してたの……？



オレに隠れて、



上司の分の仕事してたの……？

ん→←え

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