さんじゅうさん ページ34
『あっちぃ…』
気付けばもうセミがうるさい季節
衣替えも済み、学校へ向かいながら白っぽい制服の胸元をパタパタする
すると
「やっほ〜 Aちゃん!!!」
後ろから元気のいい女の子の声。声の主は女の子と言えば
『あ、絵美ちゃんおはよう…!
珍しいね拓は?』
「今日はお休みなんだ〜」
『そ、そうなんだぁ』
あれ、適当に言ったつもりだったんだが…
拓と絵美ちゃんが一緒に帰ってるのは知ってるけど
一緒に来てるのは初耳だな()
まぁ仲良さげだし当たり前か
「Aちゃんどうかした…?」
っていかんいかん、
『ごめんねぼーっとしてただけ…w』
「そう?でもAちゃん変わったよね」
なんて顔を覗き込まれながら思ってもない話になった
『え、何なに急にどうしたの』
「なんというか初めて会った時より雰囲気が明るくなった気がする」
『そうかな…全然自覚ないけど…』
「とってもいい事だから!
それに明るくなってAちゃん可愛くなったよ」
えと…何を言ってらっしゃる??()
ってかめちゃめちゃ可愛い絵美ちゃんに言われるとか有り得んて天地ひっくり返るよ??(?)
『またまたぁ
僕が可愛かったら全人類の女の子かわいいことになるから』
「えぇそんな事ないしもっと自信持ってもいいと思うけどなぁ?」
『そもそも内面そんな変わってないし…
まぁちょっと最近学校が楽しくなったくらい…』
もちろん騒がしいったらありゃしない水琴くんのおかげ
「あ〜やっぱり水琴くんか
最近楽しそうに話してるもんね廊下で見かけるよw」
『…っ!?』
ど、どどどうして急にその名前が…
絵美ちゃんもエスパーなのか…!?()
「ふふっ 進展楽しみにしてるよ〜」
「進展…どゆこと…?」
僕の声が届いたのか届いてないのか絵美ちゃんはニコニコの笑顔で手をひらひらさせた
そこがお互いの教室前だったと気付いたのには少し時間がかかった
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作者名:was | 作成日時:2022年8月12日 3時