7.ルームメイト ページ9
寮に着き、早々コーデリアは不機嫌だった。
理由は……
「マイクと同室が良かった〜……」
当たり前だが男女が同室などご法度だ。
しかしどうも腑に落ちず、折角貰った部屋の鍵を指に掛けて振り回しながらコーデリアは不貞腐れ、自分の部屋に向かっている。
「んん〜……へぁっ⁈」
自分の部屋の近くに着くと、コーデリアは段ボールが一人でに動いているのに目を疑った。
しかし、目を凝らしてよく見てみると、段ボールの下にマイクよりも小さな白と黒の体が見えた。
小さな体で段ボールを二つも重ねて運び、今にも崩れ落ちそうだ。
そのモンスターはコーデリアが向かっていた部屋に入って行ったので恐らくルームメイトであろう。
コーデリアはルームメイトの後に続いて勢いよく部屋に入る。
「こんちわ〜っす！」
「……ッ⁈あ、貴女……もしかして、ルームメイトの子？」
突然大声で挨拶したコーデリアにルームメイトはビックリする。
そんな反応を他所にコーデリアは部屋の中を見渡した。
まだ荷物が段ボール二つしかない……どうやらまだこのルームメイトには運ぶべきに荷物があるはずだ。
しかし、さっきの様子を見たら、一人で全て運び込むのに相当な時間がかかるだろう。
コーデリアは唐突にパンッと手を叩き。
「さぁ、さっさと終わらせよ！」
「え⁈あ、待って！」
驚愕するルームメイトの言葉も聞かず、目の前の小さな体を抱えて、場所も知らないはずなのに荷物の元へ這って行った。
「よし完成！あぁ〜疲れた〜！」
ようやく荷解きを終わらせて疲れ果てたコーデリアは、尻尾を床につけたまま、上半身だけでベッドに飛び込んだ。
「ありがとう。ごめんね、手伝ってもらって」
「いいよん♪あ、私コーデリア！コーデリア・ネム！友達からはココって呼ばれてるんだ！」
「私はナンシー・キム。貴女と同じ怖がらせ学部よ」
「あれ？何で私の学部知ってますのん？」
「管理人から聞いたの。怖がらせ学部の生徒だからもっと怖い子が来るって思ってたんだけど……」
目の前にいる綺麗で完璧そうな反面なんとも言えない間抜けそうなオーラを放つコーデリアのことをどのように表現したらいいのか……ナンシーは言葉に迷った。
「こんなので安心した？」
そんなナンシーに向かって、コーデリアはにっこりと笑って問いかける。
「……ええ、とっても安心」
『美人なのにおかしな子』、そう思いナンシーは微笑んだ。
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
