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「ここまで必死になるか……あの国ももうそろそろだな。
ショッピ、アイツは出身国を吐いたか？」
「はい、吐かせました。機械にちゃんと声も入っているので証拠としては十分ですし、なんならお仲間の居場所まで教えてくれましたよ」
さらりと、掠れた血のついた顔で淡々と報告をするショッピ。
正直引きそうだ。何したんだこいつ。
「ほう、お仲間の居場所まで割れたか。それは後で聞くとしてあの結晶は何だ？」
ゴトリと目の前にたたずむ我々の国には存在しないであろう石。
ほのかにいちごともいいきれぬ甘い匂いを漂わせ、キラリと自分の顔が少し歪んで映る。
「麻薬…と言っても、敵国で密かに開発されたものです。今回これの主な被害者はコネシマと先輩です。
……侵入者から聞いた話によると、透明度で依存度が違うそうです。」
そうすると、ショッピは幹部の前にある机の上に麻袋からゴトゴト、と透明度の順に並べて行った。
「右から透明な方が依存度が高く、左の濁っている方は幻覚作用しかないと言います。
透明度の高い結晶は生成が難しく、少量しかないところを手っ取り早く事を済ませるために侵入者は持ってきた透明度の高いものを先輩の口に一欠片。部屋の四隅にも欠片をおいたらしいです。」
「つまり…」
「はい。先輩は今中毒者に近い症状に苛まれています。後遺症には中毒症状のみらしいです。」
「他に毒性は」
「ありません。といっても分析してみないことには鵜呑みにするのもどうかと思いますが」
ショッピは以上です。と言うと1歩下がった。先程のゾムからの報告と言い、ショッピからの報告といいどうも我が国に結晶を生成する工場がありそうだな…
「……ひとらんと鬱先生はクラレ先生動員の元で麻薬について調べてくれ。
シャオロンとチーノは工場の有無を徹底的に調べろ。他は待機だ。」
解散、
バタバタと騒がしくなる城に一抹の不安を抱いた。すると、コネシマが1人会議室に残った
「どうした」
「俺も工場を探したい」
「駄目だ」
俺が拒否するのをわかっていたのか、諦めていたのかコネシマはぐぅ、と喉を鳴らした。
「大丈夫や、Aはそんなこと気にせん。
わかっとるやろ、お前やって」
「せやけどなあ…」
「………じゃあ、Aにスープを作ってやれ。オニオンスープだ。」
コネシマはこちらを向いて口をぽっかり開けていた。なんともアホそうな顔だ
「……惚れ薬いれろってことか？」
「お前しか得しないだろ。無しだ馬鹿。」
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まうる - 一言だけ言わせて下さい 最高過ぎて死にそう (2019年8月25日 22時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - Jpipiさん» ありがとうございます！ (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！私も個人的にこの表現気に入ってますので嬉しいですね。静かに狂気が這いよります。 (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
Jpipi - あ、ヤバ…。尊い＾＾ (2019年8月23日 19時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - トントンの恍惚とした、って言う表現すこです。ていうか狂った感じが大好きです (2019年8月23日 11時) (レス) id: b1b20001d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年8月18日 17時
