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「いや…これどう考えてもトラップ多すぎんか」

「俺もそう思ってたとこ……ってアァア゙!?」

バシュンッと鬱の肩に矢がサクッとささる。しかし実態を持たないためか
次の瞬間には煙になって消える。

「いたあ…」
「お前……俺が少し治癒魔法覚えてるのをいい気になってよお」
「すまんて、てかゾムさん魔法かじってたん?」
「昔に少し?」

ほわ、と淡い光が傷口を覆うと白い肌が破れたスーツから見えた。

「てか、今多分ゲデヒトニスはAの近くにおらんやろな」

「え?そうなん?」

「昔オスマンに言われたんやけど魔法は罠だけど罠じゃないんやってさ。」
「あ、うーん。
それってつまり発動するためには一定の距離にいなかんってこと?」
「お、さすがインテリ(ア)」
「お前今いらんこと言ったやろ!!」

まあ、簡単に言えば干渉距離が決まっているという事だ。
物理の罠よりは殺傷力ともに強いが対象を感知するのには魔力が必要なのだ。

「だって今先生Aの気配探れんやろ?」
「うん、荷物を全部剥がれてんなら話は別____ってあれ、まっ、え……?

あ……え?」

「言ったやろ?“お前ら”みんなマーキングしてるのにって。」

「や、やだ〜!バレてたのぉ?」

「口紅やろ。俺が新しいの買ったろうとしたんだけど拒まれたから……な?」

ガサッ
近くの茂みが不自然に動いた

「「……」」

〔なんやと思う?〕
〔希望的観測をしてもいいなら可愛い可愛い女の子〕
〔今ここに毒を塗ったナイフがあっててんなあ〕

すぐさま、テレパシーに切り替えて話す。鬱は希望的観測と言っているので当然弓をギリギリ、としならせて構える

「い、いったあ……」

鬱の弓矢がミョンッと妙な方向に行く。
理由……それは


「A……ちゃん?」




そこにいたのは、今4人が、吸血鬼たちが血眼で探しているAだったからだ

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アイス! - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか!? (2020年10月12日 21時) (レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます!最高の褒め言葉です! (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ウルウル (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます!完結です〜!番外編もどうぞお楽しみください! (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです!これから番外編も楽しく読ませていただきます! (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:根無し | 作成日時:2019年6月5日 23時

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