昼夜【われきり】 (ページ7)

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　冗談めかして話しているが、この顔は、目は、冗談を言っている人間のものではない。もしも彼の言っていることが本当ならば、この肩に回されている手は、人殺しの。
　嬢は男が恐ろしくなって、手に酒瓶を持っていることも忘れて大きな音を立てながらソファを立った。
　目の前にいるのは、犯罪者。人を殺しても何も思わない、残忍で、残酷な、

「……ウソウソ！嘘に決まってるじゃ～ん、もう、本気にしすぎ！」

　過呼吸になりそうになった時、目の前の男は両手を上げて「冗談だ」という風なジェスチャーをした。冷たかった目はいつも通りの輝きになり、口角は自然に上がっている。

「……も、もう、やめてよキールさん、本当かと思ってびっくりしちゃったじゃーん！あーあーあー、お酒も落としちゃった、びちゃびちゃ～」

　嬢はアハハと笑いながら、店員からタオルを受け取る。そしてそのまま衣装を着替えるため、店の奥へ引っ込んでいった。男の目はぱたぱたと急ぎ足で奥へ向かう嬢の尻から、先程のオレンジのドレスを着た嬢へと向く。
　男が手招きをすると嬢は少し恥ずかしそうにしながら、彼の右隣へ腰掛けた。男は流れるように、彼女の肩へ腕を回して引き寄せる。

「キ、キールさん、ちょっと、近いです……！」
「恥ずかしがってるの？可愛いね。俺、君のことが好きになっちゃったかもしれないな……」
「え、そ、そんな……あの、実は私も、キールさんのこと……」

　やっぱりな、と男は心の中で下品な笑顔を浮かべた。
　決めた。今度はこの女にしよう。今夜は朝まで犯して、来週またヤろう。それで孕んだらコイツも堕ろさせるか別れるか、投身に見せかけて殺すかしよう。

「決まりだ。じゃあ今夜は朝まで、付き合ってくれるかな……お金はたっぷりあげるし、優しくしてあげるからさ？」
「は、はいっ……！私、憧れのキールさんとできるなんて、幸せです……！」

　その後２人は奥にある個室に入っていった。ベッドに腰かけて、ドレスの上から胸を、腰を、股を触り、ゆっくりと彼女の身体を愛撫する。嬢としての仕事か本当に感じているのか、嬢は時折小さな声を上げた。
　背中のドレスのファスナーを下ろす。脱がせたドレスは後ろへ投げ捨て、すぐにブラジャーのホックを外してパンツも下ろし、一緒にして放り投げる。男は彼女の胸に、股にしゃぶりつき、彼女を確実に興奮させていく。自身の息子も準備万端になり、ズボンとパンツを下ろし、彼女の股を割り開いた。