笑って泣いて君をみる

妊娠中に敵に拷問された君をみる ページ6

太宰治
「Aっ！………」
走ってきて抱き締めてくれます、拷問でできた傷も痛みますがそれ以上に心が痛むのです。
見上げれば光のない目、お腹の中からの鼓動がきこえないことにきづいたのですよね……


中島敦
「これも、僕のせい？」
あと少しだったのです、あと一秒はやければ貴女に手が届いたのに、重力に従って崩れ落ちる貴女、
あの日、路地裏で言われた芥川からの言葉が彼の脳内で流れ続けます
倒れた貴女には彼を救う術はないでしょう…


芥川龍之介
「殺すっ！」
彼が部屋に入った途端血渋きがとびます
貴女の前には血濡れた芥川君
しかしそんな彼も貴女にとってはかけがえのない大切な人……
そんな彼との子供の命は？祈ることだけしか出来ない無力さを抱えながら彼に抱き締められます


中原中也
「てめェら…………」
部屋に響くのはギシギシと何かが歪む音、意識を保つことも難しいあなたに
彼は一言“すまねェ”
それは一体誰への謝罪でしょうか？
決して彼のせいでは無いのです
貴女の視界が黒くなれば彼は独り、泣くだけでした……


ドストエフスキー
「大丈夫ですか？」
冷静そうにみえるものの、裏ではとても焦っています
貴女はそんな彼をお見通しでしょう？
“うん”
答えとは逆に体はおち意識も吸い込まれてしまいました
“無理しなくたっていいんですよ……”
無理をしているのはお互い様です………


夢野久作
「なんでっ？なんでッ！？」
あれほど嫌っていた能力を使ってまで敵を苦しめます
自分の家族が消えることが死、ぬ程怖く辛いのです
今の彼に言葉は届きません
貴女以外なら、ね
抱きしめる、それだけでいいんです
彼に温もりを………

ー
更新遅れてすいません！最近色々忙しくて………
久しぶりに来たらお気に入り11人！？
眼科へ直行しようと思いました………
りんさん、リクエストありがとうございました！またお待ちしています！
皆さんもどうぞ、宜しくお願いします
次は一通りリクエストが終わったので
ちょっぴり違うのを書いて見ます、
よろしければみてください

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