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「いってくる。」
『はい、いってらっしゃい！ご武運を。』
任務に行くという冨岡さんを笑顔で送り出す。
私も普段なら隠として後から任務地に出向き事後処理をするのだが、この3ヶ月は冨岡さんのお世話係としてあまり事後処理の方には関わらないということになっている、らしい。
昨日来たばっかだからまだよくわかんないけど。
そうなると私は日中かなり暇なわけで。
元々この屋敷は物が少ないせいか掃除も直ぐに終わってしまう。
ここまで暇だと少し寂しいし、久々に蝶屋敷でも行こうか。
「A？」
蝶屋敷に入れば、直ぐにお目当ての人は見つかって。
『アオイ！久しぶり〜！時間があるから蝶屋敷のお手伝いでもしようかと思って！』
「久しぶり。ならこの薬を向こうの部屋に持ってってくれる？」
『もちろん！』
私とアオイは仲のいい友人だ。
蝶屋敷でたくさんの傷ついた隊員をテキパキと治療するアオイは私の憧れでもある。
アオイとしのぶさんのお陰で、私の看護の腕は隠の中でも逸材と言われていて。
しのぶさんにはよく、蝶屋敷でアオイと共に働かないかとお誘い頂くことも多い。
恐れ多いことだよね。
「そういえば、水柱様の専属になったって聞いたけどどうなの」
『んー？どうなのって……すごく優しい方だったよ。ちょっとびっくり』
「そう。しのぶさんもよく口下手なだけだって言ってるし、感情の表現が苦手なだけなのかもね」
そう、口下手なだけ。
きっと私よりも長くそばにいるしのぶさんの方が冨岡さんのことをよく分かっているんだろう。
ほんのちょっとだけ胸がチクッとした気がした。
『あっ！そろそろご飯の支度しなくちゃ！またね、アオイ！』
「うん、今度はしのぶさんにもカナヲにも会ってね。会いたがってたから」
アオイの言葉に、うん！と返事をして屋敷に戻る。
ちょうどご飯ができた時、扉が開く音がしたから私は急いで玄関の方へ。
『おかえりなさい、冨岡さん』
「………………まだ居たのか。」
私が壁から顔をのぞかせて声をかければ、驚いたように見開かれる深青色の瞳。
『そりゃ居ますよ！今日はサバの味噌煮です！ちゃんと食べてくださいね！』
さぁさぁ、もう出来てるんですよ。
そう笑って手を引けば、冨岡さんはすこし困惑した表情を見せて、私に引っ張られるように部屋に入った。
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きよりん(プロフ) - わらび餅。さん» 飲み会（笑）いえいえ、指摘なんて失礼しました。 (2020年7月8日 10時) (
レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - 義勇大好きな女さん» わ〜！そんな風に言っていただけて嬉しいです！お読みいただきありがとうございます〜！！ (2020年7月8日 6時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
義勇大好きな女 - 話終わったら、目から水が、、、！？ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - きよりんさん» そうです、軟骨になってますね……笑ご指摘ありがとうございます、直しておきます……軟骨と包帯って今から飲み会でもやんのか？って感じですねすいません……笑 (2020年7月7日 5時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 31話と32話に軟骨とありますが軟膏の事ですか？ (2020年7月6日 23時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび餅。
| 作成日時：2020年5月22日 11時
