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「………何してる。」





義勇さん私をぐっと押し返すと、地を這うような声でそう問う。






「二度とここには来るなと言ったはずだ。それなのに何故……」





『うるさい!!!!』





「!!」





私の突然の大声に、さっきまで冷たい目をしていた義勇さんの双眼がまた大きく見開かれる。





そこには私を嫌悪している色なんかなくて、ただただ驚きに染まっていた。





『義勇さんが心配だったんです!3週間の予定だったのに…なに1ヶ月もかかってるんですか!?』





目の前が霞んでいくのを感じながらも言葉を捲し立てる。





『義勇さんの身に何かあったんじゃないかって…もう会えなかったらどうしようって……そう思ったらもう止まれなかったの!会いたかったんです!』





義勇さんは何も言わずにただ黙って私の言葉を聞いていた。





私は義勇さんがどんな顔をしているのか怖くて見れない。





ぎゅっと自身の服を掴み俯いていてどれだけ経っただろうか。





永遠のようにに感じた沈黙も、実際には数十秒、もしくは数秒だったかもしれない。





義勇さんが息を吸ったのがわかって、これから来る言葉に体を強ばらせる。





「…………A。」





優しい声音に顔を上げれば、そこには久しぶりに見る義勇さんの暖かい眼差しがあって。





また私の視界が歪む。





「………そんな事を言われたら、また勘違いをしてしまう。」





そんなの。





そんなのさ。





『してくださいっ……!して欲しいんです…!勘違いじゃないから……っ!!』





義勇さんの固くて分厚い手のひらが私の頬に添えられて、角張った指がそっと私の目元に触れた。





情けなくぼろぼろと流れる涙を優しく拭った義勇さんは、私の頬にある手でゆっくり俯いた私の顔を上に向けさせて。





義勇さんと、目が合う。






優しい炎が宿った、深青色の瞳。





「………もう離してやれないぞ。」





『…望むところですよ、義勇さん。私だって離れてやらないんだから。』





「…そうか、」





ふっと口元を綻ばせた義勇さんの顔は、今まで見たことがないくらい綺麗だった。

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きよりん(プロフ) - わらび餅。さん» 飲み会(笑)いえいえ、指摘なんて失礼しました。 (2020年7月8日 10時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - 義勇大好きな女さん» わ〜!そんな風に言っていただけて嬉しいです!お読みいただきありがとうございます〜!! (2020年7月8日 6時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
義勇大好きな女 - 話終わったら、目から水が、、、!? (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - きよりんさん» そうです、軟骨になってますね……笑ご指摘ありがとうございます、直しておきます……軟骨と包帯って今から飲み会でもやんのか?って感じですねすいません……笑 (2020年7月7日 5時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 31話と32話に軟骨とありますが軟膏の事ですか? (2020年7月6日 23時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび餅。 | 作成日時:2020年5月22日 11時

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