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7話 ページ7

マサイ「そう言えばさ、小日向さんって携帯とか持ってるの?」
貴「…持ってます」

そう答えればパッと顔を咲かせて
マサイ「じゃあさ、アドレス交換しようぜ!」

ニヒッと笑うとそう言った
コロコロ変わる表情を見ればわかる

貴「…分かりました」
えっ…私今なんて…?

マサイ「よっしゃ!」
この人とこれ以上繋がりを作るつもりはなかったのに

マサイ「じゃあ携帯貸してくんね?」
どうして…

どうして、
渡してしまったのだろう

マサイ「へぇ、結構いいスマホ使ってるんだな」
慣れた様子で操作して

マサイ「よし、追加しといたぜ!てかお兄さんいたんだな!」
…さっきよりも…機嫌よくなった?

マサイ「あっ、小日向さんは学校とか行ってたの?」
貴「…病気が診断されてからは行っていません。中学校も中退です」

どうしてだろう…
思い空気には何度も触れてきたのに…

彼といると
耐えられないなんて



さっきよりかは幾らか明るい話を続けていたとき
シルク「マサイ!お見舞い来たぜ!」

元気な声と共に男性にしてみれば小柄な人が入ってきた
マサイ「おまっ!なんでこっち来たんだよ!?」

焦って軽くパニックになってしまっている
モトキ「だってマサイの病室行っても誰もいなかったし?」

赤いキャップを逆向きに被った少し髪の毛の長い男性が言う
彼はもう頭を抱えている

ンダホ「そうそう、そしたら隣からマサイの声聞こえてきたし」
マサイ「だからって…呼んでくれたら良かったろ?」

1番大きくて『ダックス奮闘』と描かれたシャツを来ている男性を
軽く叩きながら言い返した

モトキ「君がAちゃん?」
貴「…はい」

やっぱり…
彼の周りはキラキラしている

モトキ「急に来ちゃってごめんね?俺はモトキです、よろしくね」
優しく微笑みながら自己紹介してくれた

シルク「あっ、シルク!俺はシルクな!」
小柄な割にTシャツから覗く腕は筋肉質だった

ンダホ「ンダホです!よろしくね!」
体は大きいけど優しい笑顔のおかげで怖いとは思わなかった

マサイ「もういいだろ?早く俺の病室帰れよ…」
半ば諦めたようにそう諭した

モトキ「何か欲しいものとかない?して欲しいこととか!お詫び、と言ってはなんだけど…出来ることなら何でもするよ!」

欲しいものは…健康な体と普通の人生
でもそれは彼にお願いすべきじゃないし、叶わないのもわかっている

貴「…勉強、教えて欲しいです」
気がつけばそんなことを口にしていた

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作品ジャンル:恋愛
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りん(プロフ) - とても感動しました。本当に素敵な作品でした、これからも応援しています! (2021年7月19日 12時) (レス) id: 455f01eeaa (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - みかんさん» 分かりました!わざわざコメントありがとうございます! (2020年11月9日 22時) (レス) id: 271830f170 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - これも残して欲しいです! (2020年11月8日 21時) (レス) id: f236b70c3f (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - @さん» ありがとうございます!違う作品も読んだらぜひコメントください! (2019年9月23日 9時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
@ - とても感動しました!!こんな素敵な作品を作ってくれてありがとうございました。違う作品も見てみたいです!! (2019年9月22日 22時) (レス) id: 298780871c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年6月6日 16時

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