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｢神様、これ持ち歩きづらいんすけど、どーにかなりませんかね？｣
そう言って、俺は装置を神様に見せた。
｢うーん…貸してください。｣
神様は装置を取ると、穴を開けて紐を通した。
｢はい、どうぞ。これで持ち歩きやすくなったでしょう。｣
神様は、俺にネックレスを付けた。
｢……あ、ありがと、ござます………｣
綺麗な顔で俺を見る神様。
ふわりと微笑んで、俺のおでこにキスをした。
｢その装置の機能は変わってはいないので、安心してください。｣
……そ、それより、おでこにキスされた……
おでこは初めてだ、神様はよく手とか腕にキスするから
おでこ、熱い……なんやねんこれ…
｢あら、話聞こえてます？｣
｢はい！！｣
勢いよく返事をした俺の頭を撫でる神様。
｢今日はシャオロンの天使の仕事が終わったら、外でご飯を食べませんか？｣
｢よろこんで！！仕事頑張ってきやす！！！｣
いいお店を探して待ってます、と言ってくれた。
人前に出るときは羽根をしまって、と言われたことを思い出して、
俺は上機嫌で仕事に向かった。
いや、向かっている途中、
｢シャオロンさ〜〜〜〜ん！！！ぼん！！！｣
｢うわっ！！！ゾム！？｣
俺がよく知る悪魔のゾムが現れた。
俺の背中に向かって爆弾が投げられたが、間一髪で躱した。
俺の背後にあった木の板が、文字通り木っ端微塵になった。
｢下界に降りたって聞いて、オレも来てん！！なんでお前の仲間はこっち降りてこないん？｣
｢上より空気悪いから、任務じゃない限り降りてこんねん！！｣
普通、悪魔は天使と対立しているが、ゾムやその友達は俺らに好意を持っているらしい。
だから時々こうやって戦って遊ぶことがある。
人通りが少ない道とはいえ、悪魔の羽根を広げているので、いずれそこら辺の人にバレてしまうだろう。
あいつは遊びと言いながら、俺と戦いたがっている。
そこら辺にあったシャベルを手に取った。
｢来いよ。空中戦しようぜ？｣
｢おう！そう来なくっちゃな！！｣
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作者名：鶏にこみﾓﾘﾓﾘ | 作成日時：2022年11月25日 22時
