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｢……シャオロン、お前…何考えとるんや？｣
｢スッキリした気分やわ！ロボロ、久しぶりやな！｣
ロボロは俺に弓を構えて、慎重に話している。
｢あいつをお前の世界に送ったんか？｣
｢おう、そやで。俺、１個気づいてん…
洗脳解けても、あいつのこと好きやって。｣
｢…は？｣
ロボロは呆気に取られた様子で、俺を見ている。
扉の隙間から見える青空が、俺の心を表しているようだった。
｢だからな！俺、あいつと生きるねん！！あの雑魚でバカで一途な可愛い可愛い俺のカミサマと！！！｣
はー、Aもこんな気分やったんかな？
自分が優位に立ったと思い込んでいたカミサマ。
あの余裕そうな笑い方を思い出すと、にやけてくる。
｢シャオロン…お前……、目ェ覚ませ！！｣
ロボロは俺に矢を放った。
ロボロの依り代の力が込められていて、キラキラ光りながら飛んでくるそれを、俺は目の前に創った世界で受け止めた。
空間に現れた世界の穴に、吸い込まれていく矢。
ロボロは小さく舌打ちして、後ろに回り込んで矢を放った。
それも同じようにして躱す。
｢……お前がその依り代使うぐらい、真剣なんやな…｣
俺があまり依り代を使いたがらないことを、ロボロは知っている。
ロボロは弓を下ろした。
｢…ショッピとチーノ、天界に送ってくれんか？｣
｢ええで。｣
伸びている2人の床に、天界への扉を繋げた。
2人はその扉の中に落ちていった。
｢………あんがと｣
｢…おー｣
ロボロは気まずそうに横を向いた。
｢…えー、ガチ？本気なんか？シャオロン……｣
｢本気や。俺はAを追いかけるよ。｣
もう説得するのを諦めた様子のロボロ。
｢……お前と、話したかってん。お前と離れてた時の事。｣
｢おん｣
｢俺、活躍してさ、いっぱい倒したよ。指示も頑張って出したし、ショッピくんにも手伝ってもらったけど…
そういうこと、話したかった。｣
｢おー…んじゃ、装置で連絡して来いよ。｣
｢…せやな。｣
ロボロは俯いている。
｢………たまにはさ、遊びに来いよ。こっちの世界、お前の部屋のクローゼットとかの扉に繋げとくからさ！｣
｢おい！俺の服が取れないやんけ！｣
｢ははは！！…………んじゃな。｣
｢天界にもたまに顔出せや？｣
｢わかったわかった、行くわ。｣
｢………またな、シャオロン。｣
｢…おう、ロボロ。ありがとな。｣
俺はAが居る世界に入った。
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作者名：鶏にこみﾓﾘﾓﾘ | 作成日時：2022年11月25日 22時
