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｢…シャオロン、やっと会えたな。｣
｢ろ、ぼろ？｣
夢で見た、天と書いてある紙で顔を隠している天使。
弓を携えた、小さい天使。
太陽の光を背に受けて、神よりも神らしく見えた。
｢あぁ、俺はお前のよく知る、[救い]の天使、ロボロや。｣
ロボロは弓を構えて、神様に矢を向けた。
｢……救いの天使、お会いできて嬉しいですよ。｣
神様は俺の前に、庇うようにして立った。
｢あぁどーも、俺も会えて嬉しいわ。
…[洗脳]の神、A。｣
A…？聞いたことない。
洗脳の神ってのも、きいたことない
｢よく知ってますね、流石です。あなたのその依り代って、誰から譲り受けたんです？｣
｢これは元々俺ンだよ。｣
Aと呼ばれた神様は、微笑んだまま表情1つ変えずにロボロを見る。
ロボロもまた、静かに神様を見ている。
俺だけ状況に着いて行けなくて、とても混乱している。
｢シャオロンには言ってませんでしたね。いえ、言ったんですけどね。
私はA。洗脳の神。シャオロン、全てを思い出したいですか？｣
Aはシャオロンに手を差し伸べる。
柔らかな、冷たい手を、シャオロンは握った。
｢…お、もいだしたい、です！A様！｣
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作者名：鶏にこみﾓﾘﾓﾘ | 作成日時：2022年11月25日 22時
