episode４ ページ14
(白布 side)
白布「ん゛…」
バタバタ、バタバタ。
部屋の前をバタバタと走る複数の足音で目が覚め、眉間にしわを寄せながら重い瞼を開く。
もぞ、と布団の中に頭を潜らせ、再び瞼を閉じて眠りにつこうとするけれど、止まない足音のせいでなかなか寝付けない。
誰だよ、部屋の前を走ってるやつ、と思いながら再び瞼を開き、布団の中から手を伸ばして枕元に置いてあるスマホを手に取った。
充電器がささったスマホを布団の中に引き寄せ、パッ、と画面を付ければ、そこには────
白布「和真…？」
和真から20回を超える着信が入っていて、俺は大きく目を見開かせた。
LINEをタップして開くけれど、そこには和真からのメッセージは来ていなくて。
ただ、着信が20回以上。
しかも、明け方4時半過ぎに。
今の時刻を確認すると5時を少し過ぎていて、こんな朝早くから20回以上も電話をかけてくるなんておかしいなと考えた。
むくり、と上体を起こしてベッドの上に座り、「美濃 和真」の名前を見つめた。
こんな朝早くに電話をしてくるなんて。
もしかして、眠れなかったとか？
いや、眠れないだけで20回以上も電話をかけてくるはずがない。
しかも、和真は俺が寝る時マナーモードにする事を知っている。
もし俺が電話に出なかったら、《眠れない！》とメッセージを必ず送ってくるのに。
白布「……和真」
嫌な予感が走る。
白布「まさか…」
ふと、頭の中に浮かんだ「おばあさん」の文字に、俺は全身から血の気が引いた。
和真が明け方4時半に20回以上も電話をかけてくるなんて。
メッセージを送らずに、俺を必死に起こそうと電話をかけ続けるなんて。
────おばあさんに何かあったに違いない。
指で和真の名前をタップし電話をかけようとした────その時。
「賢二郎！！！」
ドンドンドン！
部屋の扉を殴る勢いで叩かれ、俺はベッドの上でビクッと肩を跳ねさせた。
「賢二郎！起きろ！賢二郎！！」
慌ててベッドから降り、部屋の扉へと駆け寄り扉の鍵を開けた。
見上げた先にいたのは、はぁはぁ、と息を切らし、暗闇でも分かるほどに顔面を蒼白させている────太一が。
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連斗 - 磯野さん！退院おめでとうございます！この作品の投稿！ずっと待ってました！これからも応援させていただきます！無理なく頑張ってください！ (2022年10月22日 21時) (
レス) id: c0be3ab978 (このIDを非表示/違反報告)
バナナくん(プロフ) - 磯野さんだ〜！！まず退院おめでとうございます！久しぶりに占ツク開いてみたら通知欄に磯野さんの名前があってめっっっっちゃ嬉しかったです！今後も自分のペースで頑張ってください！ (2022年9月2日 1時) (レス) @page48 id: 5cd13d94ad (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 彩都さん» 彩都様、ご無沙汰しています！いつもいつも私の作品に目を通して下さりましてありがとうございます！今回はこの時間帯に更新します、とご報告出来ませんがなるだけ毎日更新致しますね。よろしくお願い致します！ (2022年8月20日 0時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - おかえりなさい！退院？おめでとうございます！待ってました！磯野様のペースで更新してください！楽しみにしています！ (2022年8月20日 0時) (レス) @page10 id: 11dbb3cd4a (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - ゆぅさん» ゆぅ様、大変長らくお待たせ致しました。随時更新していきますので、よろしくお願い致します！ (2022年8月19日 23時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2022年8月19日 21時
