STORY 9-4 ページ41
眉間に皺を寄せたまま棗を睨み付けていれば、棗は膝に片手を添えて前屈みになり、片方／の／手を俺に伸ばしてきた。
『ほい』
爆豪「あ゛？」
『手、貸してやるよ』
爆豪「ンなもんいらねえ、触んな！」
『痛っ！いってえなあ、もう…せっかく起こしてやろうかと思ったのに』
伸ばされた手を振り払えば、棗はぶうぶう文句を言いながら俺が叩いた手を摩った。
起き上がろうとしたその時、棗はその場にストンとしゃがみ込む。
棗へと顔を向けた瞬間、俺は瞳を大きく見開いた。
『爆豪』
俺の名前を呼ぶ棗／の／表情が、とても眩しく見えた。
そして────
『次も絶対、負けねえからな』
白い歯を出し、目尻を下げて笑う棗。
天高く昇った太陽のせいで眩しく見えたのか、棗／の／笑顔が眩しいのかは分からないが、俺はその笑顔を見て心臓がドクンと大きく揺れた。
普段、そんな眩しい笑顔なんて、俺に見せないくせに。
上鳴や切島、他の連中に見せているくせに。
どうして、俺にまでそんな笑顔を向けてくるんだ。
ドッドッドッと心臓が大きく震え、俺は目を見開いたまま棗／の／顔から目が離せない。
黙って棗／の／顔を見ている俺に、棗は「ん？」と不思議そうに頭／の／上に疑問符を浮かべていた。
────その時。
上鳴「俺を置いてひとりで突っ走るなんて見損なったぞ、棗ェー！」
『ぐえっ！！』
パタパタと走りよってきた上鳴が、棗／の／背中に体当たりをした。
上鳴「ったくよぉー、走る前までは『一緒に頑張ろうな！』って女々しい事言い合ってたのに、いざ走り始めたらコレかよ。俺を置いて爆豪と競走し始めるとか！この裏切りも…、………あ」
上鳴はそこで、言葉を詰まらせた。
上鳴／の／目に映ったのは、俺／の／上に覆い被さっている棗／の／姿。
そう、さっき上鳴が棗／の／背中に体当たりをした時に、バランスを崩した棗は、俺／の／上に覆い被さったのだ。
俺／の／至近距離にある、棗／の／顔。
間一髪、棗は俺／の顔／の両側に両手をついたため、俺の顔と棗／の顔がぶつかる事はなかった。
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星野彼方(プロフ) - 百票目は俺がもらったぁ！ これからも頑張って下さい (2021年3月18日 11時) (
レス) id: e6bb8eb5cf (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 磯野さん» レスが早ええ…。もう…しゅき…。 (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - あ、やべ…直ってた…。(^_^;)…頑張ってください！(言い逃げ) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 雪猫さん» 雪猫様、こんばんは。以前もコメントして頂きましたよね、ありがとうございます！見直した結果、修復致しました！以前に引き続き、文字化け箇所を教えて頂きましてありがとうございます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2018年11月28日 21時) (レス) id: 1f5e84e895 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 再びこんばんは！(*´∀`)♪夢主君の性格しゅきィ…。あ、あとまた文字化けが…ページ23,24です！毎度毎度申し訳なくなってしまう…。続きが楽しみです！(*´▽｀*) (2018年11月28日 21時) (レス) id: a2a172a5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2018年11月19日 22時
