付き合ってみない？１*男主side* ページ26
(男主side)
次の日からは朝練の時も、部活終了後も、体育祭の部活対抗リレーの練習が行われるようになった。
そのせいか、俺は必然的にゾノと一緒にいる時間は激減した。
ゾノとのトラブルは、お察しの通りでゾノが一方的に俺に想いを寄せているとのこと。
そしてそれを俺が断ったことにより、ゾノは納得がいかない様子で俺に詰め寄ってくる。
別の好きな奴は誰かと聞いてくる。
俺はその質問に答える気はサラサラ無い。
俺の好きな奴が倉持だって、言えるはずがない。
同じ野球部員、同じチームメイト、仲間、今のこの関係がどれだけ俺ら二年にとって大切なのか。
今後の青道を引っ張っていく俺らにとって、今の関係が壊れてしまうのは、かなりのダメージに繋がる。
もちろん、俺と倉持の関係だって、そこそこ危ないものだった。…まあ、最近は以前より仲良くやってるけど。
今日も野球部員固まっての昼飯が終わり、俺はひとりで中庭にやって来た。
中庭は落ち着く。
太陽の日差しが入ってきて、昼寝には最適だった。
中庭に置いてあるいくつかのベンチのひとつに寝転がり、空を見上げれば視界は青一色。
今は生徒達の賑やかな声ですら、静かな音色に聞こえてしまうほどに俺の心は落ち着いている。
寝返りをうち、体勢を横に変えた時だった。
御「よっ」
ニヤリと口角を上げて視界に飛び込んできたのは、さっきまで昼食を共にしていた御幸だった。
『おやすみー』
御「おいおい、ひどくね？こっちは挨拶してるってのに」
『わりわり。昼寝の時間だからさ』
御「食ってすぐ寝たらブタになるぞー」
『うっせ。まだ60キロだからいいんですー』
付き合ってみない？２*男主side*→←我慢の涙３*倉持side*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：磯野
| 作成日時：2017年9月5日 23時
