80話 ページ32
迅「Aちゃんも、
遊真のこと大事にしてると思うよ」
ふむ？ と、遊真が口を開く。
空閑「なんで迅さんはそんなこと聞くんだ?」
少し悩んで、彼は口を開き始めた。
迅「…おれが、
Aちゃんと出会った時の話なんだけど」
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿
A「あんたの言う"いいヤツ"なんか、
いるわけない」
迅「それはどうかな」
背を向けられていても、
彼が不敵な笑みを浮かべているのがわかる。
これは想定ではない。
彼女には、彼の感情が"見えて"いるのだから。
幼さを含んだ彼女の表情は、
よりいっそう嫌悪なものになっていく。
A「ユウイチに、私の何がわかるの。
たった今出会ったも同じの私の何が…」
迅「わかるよ」
A「＿＿＿＿ッ⁉」
振り返った彼は、
先程のように笑ってはいたものの。
…その中には悲しみ、もしくは苦しみの感情が
渦巻いていることに、Aは焦燥する。
迅「おれには未来が見えるんだ、
目の前の人間の少し先の未来が」
"未来が見える"。
当然ながら、Aはその言葉に
A「…それで。
だからなんだって言うの」
迅「いまAを見たけど、
Aは明日、ボーダーに入る。
これはもう、"確定した未来"だ」
A「…あんた、何言って」
迅「そしてその時、Aはこう言う」
＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
迅「＿＿＿＿『どうしても会いたい人が
"むこう"の世界にいる。
その"むこう"の人に会うために、
その時まで死なないために。
私は、
"むこう"のヤツらを蹴散らす力が欲しい』
…ってね」
空閑「…そうか」
その言葉に、遊真はニッと笑った。
夜風が彼らの頬を掠める。
ふと、彼が口を開いた。
迅「それはそうと、
おまえの話も聞かせてくれよ。
今までの、おまえと親父さんの話」
＿＿＿＿…オサムとAには
話しておこうと思う。
レプリカ『ユーマが、
"こちら"の世界に来た理由を』
彼のその言葉に、修は疑問を吐露する。
三雲「空閑が"こっち"の世界に来た理由…⁉
親父さんの知り合いに
会うためじゃないのか…⁉」
＿＿＿＿それとも、と。
彼女は尋ねる。
A「…遊真には、何か別の目的があった?」
それに答えるように。
彼は、"彼ら"の話を口にし始めた＿＿＿＿
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レアン(プロフ) - ふぐひらめさん» ふぐひらめ様、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ありません…72話、おっしゃる通りでございます笑笑 遊び心で入れた夢主ちゃんの台詞ですが、なかなか反応が頂けなかったもので…お気づき頂けて嬉しいです！今後とも作品をよろしくお願いします🤗 (2021年11月25日 10時) (
レス) id: 11cae37e55 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 72話、ミカサのあれですね！ (2021年11月13日 6時) (レス) @page24 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - mocaさん» コメントありがとうございます。お話楽しんでいただいているようでとても嬉しいです！受験生同士なのですね…がんばりましょう(泣) 更新頑張ります！ (2019年2月4日 6時) (レス) id: 4da511044d (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - コメント失礼いたしまーす！原作沿いでとっても面白いです！わたしも受験生です！勉強などなど頑張りましょう笑 更新、楽しみに待ってます！(￣^￣)ゞ (2019年2月4日 1時) (レス) id: 215b785d86 (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - もち米さん» 閲覧ありがとうございます!面白い…とても感激です!この作品の更新ですが、現在連載中の作品が一段落つきましたら、更新させていただきます!(銀魂の小説です)暇つぶしにでも、読んでやってください。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/wanwan02166/ (2016年5月11日 21時) (レス) id: 9e2cdc3023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レアン | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rean_2015July1
作成日時：2015年8月31日 21時
