79話 ページ31
林藤「おまえが
俺も大っぴらにおまえを庇える。
本部とも正面切ってやりあえる」
そして彼は、話の核心に迫った。
林藤「…どうだ?
玉狛支部に入んないか?」
修は、遊真を黙って見つめる。
それはAも同じことだった。
空閑「……それは…」
________
____
__
三雲「空閑にとっても、
いい話だと思ったのにな…」
…そう。彼は、遊真は。
林藤の誘いを、断ったのである。
三雲の言う通り、遊真にとってそれは、
いいどころの話ではないものだった。
三雲「どうして断ったんだろう…」
そんな修を、レプリカは見つめる。
…部屋の外から、ノックの音が聞こえた。
「…修、入っていい?」
____そのころ屋上では。
空閑「悪いね迅さん。
せっかく誘ってくれたのに」
迅「別にいいさ、決めるのは本人だ。
おまえが後悔しないようにやればいい」
そう言って彼が差し出したマグカップを、
遊真は受け取る。
____修は、優しいんだね。
三雲「え?」
A「…もう、わかってると思う。
私は遊真を、
遊真が"こちら"の世界に来る前から知ってる」
三雲「…うん、なんとなくは僕も気づいた」
彼は若干気まずそうに尋ねる。
三雲「違ったら失礼だけど…
Aは、もしかして…」
A「…近界民」
その言葉に、修の言葉が詰まる。
しかし、それとは対照的に、
Aは微かな笑みを浮かべる。
A「…って思われるかもしれないけど違う。
私は近界民じゃない」
三雲「えっ…⁉ それってどういう…」
____遊真とAちゃん、てさ。
迅「どういう関係なの?」
空閑「む…?
迅さん、もしかして聞いてないのか?」
遊真が、あからさまに疑問を浮かべる。
その様子に、
思わず迅の口元に笑みがこぼれる。
迅「そう。Aちゃん、
なかなか自分のこと話してくれないんだよね」
空閑「ふむ、なんと言っていいものか…」
うーむ、と彼は悩んでから、
ひとつの答えを導く。
空閑「"幼馴染"、ってとこか?」
迅「幼馴染?」
空閑「おれが親父と旅を始めて少しのときかな。
Aとしばらく一緒にいることになって、
けっこう仲良くしてたよ」
彼は続ける。
空閑「って言っても、結局一緒にいたのは
5年くらいだったし、
Aがどう思ってるかはわからんなー」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキートリガー
アステロイド
375人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レアン(プロフ) - ふぐひらめさん» ふぐひらめ様、コメントありがとうございます!返信が遅くなり申し訳ありません…72話、おっしゃる通りでございます笑笑 遊び心で入れた夢主ちゃんの台詞ですが、なかなか反応が頂けなかったもので…お気づき頂けて嬉しいです!今後とも作品をよろしくお願いします🤗 (2021年11月25日 10時) (レス) id: 11cae37e55 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - 72話、ミカサのあれですね! (2021年11月13日 6時) (レス) @page24 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - mocaさん» コメントありがとうございます。お話楽しんでいただいているようでとても嬉しいです!受験生同士なのですね…がんばりましょう(泣) 更新頑張ります! (2019年2月4日 6時) (レス) id: 4da511044d (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - コメント失礼いたしまーす!原作沿いでとっても面白いです!わたしも受験生です!勉強などなど頑張りましょう笑 更新、楽しみに待ってます!( ̄^ ̄)ゞ (2019年2月4日 1時) (レス) id: 215b785d86 (このIDを非表示/違反報告)
S.T(プロフ) - もち米さん» 閲覧ありがとうございます!面白い…とても感激です!この作品の更新ですが、現在連載中の作品が一段落つきましたら、更新させていただきます!(銀魂の小説です)暇つぶしにでも、読んでやってください。http://uranai.nosv.org/u.php/novel/wanwan02166/ (2016年5月11日 21時) (レス) id: 9e2cdc3023 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レアン | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/Rean_2015July1
作成日時:2015年8月31日 21時