君に逢いたかった【名前変換】―Part.7― (ページ30)

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■Story 330 ページ30

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大貴が「心配するなよ」そう言った通り、

学校に行くと担任の先生の姿はなかった。

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理由は詳しく説明されなかったけど、

きっとこの前のことが関わっている。

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大貴「A、おはよう。」

あ「うん、おはよう。」

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大貴と涼介君も停学が解けて

学校へと来ていた。

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あ「そうだ、これ休んでた時の分のノート。」

大貴「ありがとう。」

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大貴は私に優しく微笑む。

いつもの大貴だった。

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大貴「A、あれから担任とかから嫌がらせとか受けてない?」

あ「うん、大丈夫だよ。」

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大貴「ならよかった。そうだ、今日の放課後どこか行こうか。」

あ「えっ…?」

大貴「受験勉強してばっかりだとダメだからさ。」

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あ「いいの?」

大貴「Aさえよければ。」

あ「うん、行く!!」

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大貴「返事速いね、じゃぁ決まり。」

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大貴はそういうと、涼介君と侑李君と一緒に

教室を出て行った。

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りえ「放課後デートするんだね。」

あ「りえ聞いてたんだ。」

りえ「人の幸せ話はいやでも耳に入ってくるんでね。」

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あ「そういうりえだって、涼介君とデートしてるでしょ。」

りえ「まぁ、そうだけど。」

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私は幸せ。

大貴は?

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まだ、時折見せる悲しい瞳の真相を

私は知らない。

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