※名前を書けば必ず帰ってくるって誰かが言った ページ45
少し涙を滲ませながら目の前の男と事を運んだ
キラキラと輝くワイングラスを片手にもつ様々な男女、そう同窓会だ
あの後お世話になった事務所を抜けることも出来きなかった
そのままずるずると引きずったまま大人にになり今もウリを続けている
なんなら先程まで”仕事”をしていた
仕事相手はあの、最初に相手にした真紅の目の男なのだ
仕事中同窓会だからキスマをつけるなと精一杯主張したのだが聞いて貰えず首筋に2つつけられてしまった
なので苦し紛れの隠蔽工作としてファンデとコンシーラーで一様……
ほんとに一様隠している。
バレないことを祈り色々な人に話しかけている
［Aちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん！］
ちょうど昔仲良くさせてもらった女子と話し終え相手が違う人のところに消えたところだった
ワイングラスから白ワインを竜巻のように回し時々こぼれそうになりながら美麗な少女、
杠ちゃんがこちらに走ってきた
［なんかAちゃんもっと大人っぽくなったね］
［そう？ありがとう。杠ちゃんも大人っぽくなったねえ］
［色気ムンムン？］
［色気ムンムン］
［ってこの前あったばっかじゃん〜］
［確かにぃ〜］
繰り広げられる会話に遠くでため息を零す人物が1人。
1人でお酒を酌みながら会話を盗み聞いていた石神千空だ
今もアルコール度数の高いワインをチビチビと口に含みながら目で追っている
Aは杠と会話を終了させ、現在は少数の男女と会話して妖艶な笑みを浮かべている
久々に会うAは男に媚びへつらうだけの女達とは場数が違う気がする。
男との会話や女の男への地雷を上手く避けながら妖艶に、さもペテン師のように、多くの男を誑かしてきたクレオパトラのような佇まい
まるで男への接客を商売としているような……
そこまで考えて千空は自身の考えを否定した
自分の片想いのしすぎてフィルターがかかっているだけだと。
そう考えてワインを飲もうとグラスを口にするがからだったようだ。
気晴らしにもういっぱい、今度は自身に合わないであろうカクテルを頼もうと体を動かした時
隣に杠が立った
※名前を書けば必ず帰ってくるって誰かが言った→←※名前を書けば必ず帰って来るって誰かが言った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆゆ - ここは、どこ私しんだ？ 全部読みましたっ！神作です！もう語彙力がなくなってきているくらいです！最初から全部読み返して来まーす！こんな神作作ってくれてありがとうございます！一番右の星ポチッ (2022年12月29日 11時) (
レス) @page23 id: c789c0995e (このIDを非表示/違反報告)
たれまれ(プロフ) - わわわ！ありがとうございます！ (2020年5月21日 2時) (レス) id: 9959ff9eea (このIDを非表示/違反報告)
やんちの(プロフ) - たれまれさん» ありがとうございます！分かりました！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: ce41338b48 (このIDを非表示/違反報告)
たれまれ(プロフ) - ほんとここ天国ですね！明日にはほんと昇天しそうです！あの出来たらでいいんですけど千空にめちゃくそ甘えられる夢って可能ですか？(あやふやですみません！) (2020年5月21日 0時) (レス) id: 9959ff9eea (このIDを非表示/違反報告)
やんちの(プロフ) - れーらいさん» ありがとうございます！頑張ります！伴侶会議2ですね！可能です！リクありがとうございます！ (2020年4月8日 15時) (レス) id: ce41338b48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宇涙井瀬ぷぷぷ | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/t%3Aやんちののリクエスト＆感想箱
作成日時：2019年11月17日 18時
