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『ふっか、家着いたよ。』
ふらつくふっかの体を支えながら、彼の家に到着する。
酔っ払ってるからか、道中はものすごくご機嫌だった。
「おー、お邪魔しまーす、」
『いやここふっかの家だから。』
「あ、ほんとだ。」
そう、私を見て笑ったふっかに苦笑い。
彼はフラフラしながらポケットに手を突っ込んで鍵を探す。
「あれ？」
『どうしたの？』
ポッケに手を入れたまま、ふっかが笑う。
「どこやったんだろー、俺。」
『は？』
「ここに入れたと思うんだよ、でもない。」
あれ？と首を傾げる酔っ払い。
ふっかじゃなかったら玄関の前で放って帰るんだけど、しょうがない。
てかこの前鍵失くしたばっかなんだから、気をつけとかなきゃダメじゃん。
『普段はどこに入れてんの？』
「ポケット。」
『ちゃんと探した？』
「多分、…あ。」
もう一度ポケットに手を入れると、「あった。」と嬉しそうに笑う。
…お酒飲むと急に子供っぽくなるんだよなー、ふっか。
「そうだ、見てよこれ。」
私の顔の前に見つけた鍵をもってくる。
『…くま吾郎。』
「これのおかげで見つかったんだよ、ありがとな。」
私が高校時代にあげたストラップ。
…ほんとにつけてたんだ。
『そりゃよかった。』
本当はめちゃくちゃ嬉しいのを隠すようにそう言えば、ふっかは酔ったままの赤い顔でヘラっと笑う。
ガチャガチャと鍵を開けて、ふっかが家に入っていく。
「上がってく？」
『いや、今日は帰るよ。』
そう言って首を横に振れば、そうなの？と半開きの目のまま私に聞いた。
『…じゃあね、ちゃんと鍵閉めてよ。』
「ん。」
私の頭に手を置くと、彼は私の顔を覗き込む。
「…おやすみ。」
ふっかがドアを閉めたのを確認して、私も家に帰る。
『…あれは反則だ。』
ドアが閉まる前、ふっかが私の頭を撫でてあんまりにも優しい顔をするから。
バクバクと鳴る胸を押さえながら夜道を歩く。
____これじゃあ一生、他の人なんて好きになれないや。
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こゆき(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！需要ありますか！私も目黒落ち書きたいなーと思ってるので本編終わったら書いてみますね、ありがとうございます！ (2020年4月25日 22時) (
レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 余力があれば！目黒落ちもお願いします★需要あります…！コメント失礼しました。いつも楽しく読ませて頂いてます(^^)これからも楽しませてください (2020年4月25日 1時) (レス) id: 8c58893707 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - うたさん» コメントありがとうございます！ふっか動きましたねー、これからをお楽しみにしていただけたら嬉しいです！ありがとうございます、私のペースで頑張ります！ (2020年4月22日 23時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - コメント失礼します。ふっかさんどうするんだろうって思ってたんですが、動き始めておおお！となっております！！これからもこゆき様のペースで更新がんばってください(^^) (2020年4月21日 18時) (レス) id: ac1778f4fd (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - milkmilkmilk723さん» ふっか、ここからどんどん動きますよー！笑 今後もよろしくお願いします！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: 0585c4282d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年4月8日 14時
