【文スト×名探偵コナン】探偵社員の私と公安警察の彼。【安室透/降谷零】

プロローグ ページ1

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業務が終わり、身支度を終え帰ろうとしたら武装探偵社の社長が呼んでいる、と事務員さんに呼び止められ、机に荷物を置く。


「失礼します、雪宮です。」

そう言いながらノックをすると、部屋に入るように促された。

部屋に入ると、【威風堂々】という言葉を具現化したような男性…福沢諭吉社長が書類…おそらくなにかの資料だろうか。それを私に差し出した。



「公安から依頼があって、とある組織に潜入して、情報を集めてほしいと頼まれたのだが…A、行ってくれるか？」

とある組織…

資料によると、違法取引、麻薬密売は勿論のこと、人の命を奪ったりしている…かなり凶悪な組織みたいだ。

気になる事がもうひとつある。


「APTX4869…」

そう、その組織が独自に開発された毒薬″APTX4869″。
投薬された人間は死に、その死体からは毒薬が見つからない…いわば【最強の毒薬】。
しかし、この毒薬には人を殺す他に、低確率だがこんな事が起きることがある。

『幼児化』だ。


組織の人間は知らないようだが、私自身このような事があるなんて、半ば信じ難い。

次の頁を見てみると、その毒薬の被害者リストと、開発に携わった人間のリストが載っていた。
その中で気になったのは2人。

被害者の1人…『工藤新一』。
開発者の1人…『宮野志保』。

その2人も勿論『死亡』となっているが、その頁の下の方を見ると、『死亡』となっていた2人の今現在の姿について記載されていた。


そう、先程言った毒薬の作用『幼児化』により、身体が小さくなった為、正体を隠して生活しているらしいのだ。



もし、この事が組織の人間に伝わってしまったら…この子達は勿論、この組織に潜入している捜査官…″NOC″の人々の命も危ない。


なら、私は

「承知しました。是非、やらせてください。」


命を守らなければならない。この″異能力″をもっている限り。





_______これは、横濱にある異能力組織、『武装探偵社』に所属している異能力者の女の物語。


______そして、愛の物語でもある。







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