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15話 ページ17

太宰side

嗚呼...、今日は気分がいい。

Aちゃんがまさか、あそこまで

許して呉れると思っていなかった。

初めてを奪えたし中也には悪いけど、

此れは私の勝ちかな?

Aちゃんは、心に空いた穴を埋める

手立てを探している。

その役目を担えるのなら、

願ったり叶ったりだ。

「ちっ...太宰かよ。」

「やぁ...、中也。」

「キメェな。何笑ってんだよ。」

「嗚呼...、それはね。」

中也にだけ聞こえるように、耳元で囁く。

「私、Aちゃんの初めて、

奪ってしまったのだよね。」

突然の蹴り技が入り、すれすれで回避する。

「手前...、今なんつった?」

「おっかないねぇ...。

ただ、君の大切な妹の初めてを奪ったと

言っただけなのに。」

「...無理やりじゃねェよな?」

「そんなわけ無いだろう?

きちんとした、合意の上さ!」

そう、求めてきたのは彼女。

私は、只其れに答えただけ。

「可愛かったよ...、私の名前を読んで

すがり付くAちゃんは...。

...見れなくて残念だったね?」

瞳から光が無くなった中也は、

久しぶりに見た気がする。

「でも、其れも此れも中也自身が

引き起こしたことだろ?

お陰で、君の大切な妹は私に汚された。」

「...。」

「滑稽だね?」

尋常でない殺気を感じながら、

私は中也を煽るように話す。

「さぁ...、此れでも私から奪えると

言うのなら奪ってみ給え。」

まぁ、無理だろうけどね?

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kuloneko♪(プロフ) - らいるさん» いえいえ。楽しんでいただければ嬉しいです。 (2017年5月21日 12時) (レス) id: af92407c74 (このIDを非表示/違反報告)
らいる - 更新ありがとうございます!!! (2017年5月21日 10時) (レス) id: 2e23b97e97 (このIDを非表示/違反報告)
kuloneko♪(プロフ) - らいるさん» コメントありがとうございます!できるだけ早く更新が出来るよう頑張りますね。 (2017年5月20日 15時) (レス) id: af92407c74 (このIDを非表示/違反報告)
らいる - 夢主ちゃんかわいそうですね 続きがすごく気になるので 更新お願いします!!待ってま~す (2017年5月20日 14時) (レス) id: 2e23b97e97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kuloneko♪ | 作成日時:2017年5月18日 21時

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