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路上オーディション コウシンオクレテスミマセン ページ9

周囲は一気に静まり返る。建物の中にいた人が声に気付く位の大きい声だった。

マス「…やっと静かに…」

マステラは静かにそう言うと、近くにあったゴミ箱の上にひょいと飛び乗った。

マス「良いですよね?今から歌っても」
カナ「えっ!?…え、ええ…」
マス「どうも」

マステラは、歌い出すのかと思うと、少し辺りを見回した。何かを探しているようだ。

マス「…あの、誰か音楽出来る人居ます?」
フレ「え…お、音楽?」
マス「折角なので…最高の状態で歌いたいんです。…普段はこんなことしませんよ」
フレ「あ…」

フレイアには、マステラが言いたい事が何となく分かる気がした。自分がワルキューレのオーディションを受けた時も、何がなんでも私がワルキューレになるんだ、そんな気持ちで挑んでいた。
そのためにはどんな手を使ってでも…つまり最高の歌を求めていた。
マステラには、それは音楽と共に歌う事で得られるのだろう。

フレ「…ちょっとまってて!私の…音楽プレイヤーで!」
マス「!…ありがとう…ございます」

マステラは、少し目を大きくさせた気がした。

マス「…お借りします」

マステラは、フレイアを音楽プレイヤーを手に取り、曲の一覧を見ると、クスリと笑ってこう言った。

マス「…ワルキューレばっかり」
フレ「!!///」

マステラはプレイヤーのボタンを押した。ピアノの優しい音色が響く。

美雲「…この曲なの、貴女は」

イントロが流れ、一層静まり返る。マステラは、目を閉じていた。

カナ「…凄い…分かる…この子が…ワルキューレに入るために産まれてきたような…」
レイ「…デカルチャー…」

サビに入ると、その場に崩れる人が出てきた。

カナ「!?だ、大丈夫ですか!?」
「…分からない…だ、だけど…うぅっ…」

その人は、大粒の涙を大量に流していた。

「と…とても…心が…震えた…気がした…」
カナ「…!?…嘘…!?」

美雲「…」

今日からあなたもワルキューレ?→←私の歌を聴いときなさい


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設定タグ:マクロスΔ , 二次創作 , ワルキューレ   
作品ジャンル:アニメ
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ちゃまろ。 - ありがとうございます〜! (2019年10月20日 16時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - めっちゃ面白いです! (2019年8月23日 0時) (レス) id: cf65e5d56e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - なんかバグって更新されてませんでした…すいません! (2019年6月16日 13時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - 更新めちゃめちゃ遅れましたすいません!! (2019年4月24日 0時) (レス) id: dc15b20d89 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃまろ。 - ありがとうございます…!!! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 4a47a240b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃまろ。 | 作成日時:2018年7月26日 18時

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