青いWalkure1[マクロスΔ] (ページ44)

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やっと会えたよページ44

マス「トトさんッ！！！！逃げてッ！！！！！」

「えっ……！？っきゃぁ！！！！！」

トトも化け物の存在に気付いた。
2人で後ろに引く。

マス「……ぁ…っ………！！」

化け物は彼女達よりずっと大きい。
顔には血管が浮き出ている。

「だっ大丈夫マステラちゃん！？」
マス「は……はい……！」

2人は安全を確認したがもう背後に逃げ場はない。
共に手を握り、化け物との距離を保つ。

化け物は、また唸り声を上げた。

ｳﾞｩｩ………ｸﾞｧ……!!!!!!!

「…………っ…！」
マス「このままじゃ…っ」

彼女達は行き詰まった。

「…っとにかく逃げる！」
マス「え！？」
「何とかして私達から気を引かなきゃ…！」

そう言うと、トトは自分のカバンの中にあったポーチを手に取った。
ポーチはゴツゴツしている。

マス「と、トトさん何を」
「投げる！！」

トトは思いっきりポーチを化け物の顔に投げた。

勿論化け物はビクともしなかったが、一瞬だけ目を閉じた。

「今！！！！」

そう言うとトトはマステラの手を引き化け物の横をすり抜ける。

マス「っあ……！」

何とか危機を脱することが出来たが、化け物は変わらず追ってくる。

「はぁ…っはぁっ…！！！ま、間に合わないっ…！」
マス「トトさんっ！こっち！」

マステラが何とか建物の間を見つけ、化け物の魔の手から逃れる。

「はぁっ、ゲホッ！っぐ…！」
マス「トトさん！！しっかり！！」
「大丈夫…っ！それよりあいつ……は…」

化け物は建物の間の自分達を見続けている。

「…………っ………」
マス「……どうして…！？体は入らなくても腕は入いるはずなのに襲ってこないの…！？」
「………………………………」
マス「…………トトさん…？」

「……ククリム」

「…あいつ…腕にキズがある…あのキズは…」

「ククリムがっ……昔事故で………っ！！」

トトが名前を呼ぶと化け物は少し動いた。

マス「……え…っそんな…じゃあ…やっぱり…」

「あの子はククリムだよ！！！！！！操られてるんだ！！！！！」

トトはマステラの腕を振り切り、化け物の方へと飛び出した。

マス「まっ……………」

トトは彼女の名前を叫び続けて走る。

マス「待ってトトさん！！！！！！！」

トトは止まらず走った。
化け物もそれに反応して動く。

マステラは、その瞬間真っ赤な景色を見て、鈍い音を聞いた。

何かが転がった音がした。