青いWalkure1[マクロスΔ] (ページ32)

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お風呂5 ページ32

マス「ワルキューレに…なりたくてここに来ました」
「……わっワルキューレ！？あのワルキューレ！？」
マス「はい、あのワルキューレです」
「凄いじゃん！マステラちゃん歌上手いんだ！」
マス「落ちましたけどね」

「え……あ………ご、ごめん…お、オーディション……」
「駄目だったの………」
マス「いいんですよ別に」
マス「実力不足だったんです」

トトは、顎に手を当て、じっとマステラを見た。

マス「何です？」
「……マステラちゃん……歌好き?」
マス「え?」

唐突なトトの言葉にマステラが戸惑う。

マス「好き…ですけど…」
「…うん、私もそう思うんだけど…」
「何か…足りなくない?…何か。」
マス「アバウトな…何かって何です？」
「………………」

「う―――――――ん…………」
「分かんない！」

マス「………トトさん……」
「ごめんごめん！自分で言ったのに……何となくだから良く分かんないや！」

「マステラちゃんが歌を好きなのは分かる。でもさ、なーんか無いんだよな……」
マス「…それが分かれば…楽ですけど」
「はは、だよねぇ！でもきっとマステラちゃんなら大丈夫だよ!」
「しっかりしてるし！」
マス「何か…ありがとうございます」
「うん！……あとさ…」

トトはマステラの顔を指差した。

「マステラちゃんって何で前髪そんなに長いの？」
マス「あぁこれですか……」

マステラの前髪は風呂に入っている今でも顔の半分を隠すぐらい長い。
マステラは自分の髪を弄りながら答えた。

マス「特に意味は無いです」
「あっ……おしゃれとかじゃなくて？」
マス「はい……強いて言うならアイデンティティーですかね」
マス「印象付けるのは大事でしょ？」
「成る程…かっこいいな何か！」

「トト―――っそろそろ上がって―――っ」

ククリムの声がした。

「うあ、もうそんなに時間経ったか…上がろうか?」
マス「はい」

「お帰り。えらく長風呂だったね」
「マステラちゃんと話すの楽しかったからさ！色々喋ってたら時間経っちゃった」
マス「はい……私も」
「良いねぇー何か友情だ」
「あっ聞いてよ！マステラちゃんって歌上手いんだよ！」
「へぇ……聴いたの?トト」
「ううんまだだけど…ここに来る前ワルキューレのオーディションに行ってたんだって！」
「凄いね、私達にも歌聴かせて？」
マス「私で良ければ……全然良いですよ」

マステラは二人に夜に合う曲を歌った。
三人は、マステラの歌と共に、いつの間にか眠っていた。