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セイヤside
打ち上げ会場から1時間30分走り、千葉県の閑静な住宅地に入った。
「今日はあやはうちに泊まってくので、うちに降ろしてもらえれば大丈夫です」
ついさっきまで明るく答えていた彼女も、流石に疲れたか、深い眠りについていた。
しばらくすると、ハイカラが、「ここ…かな?」と、「川上」の名前の表札の家の前に停まった。
(そういや、洋平の親戚やってんな。すっかり忘れとったわ。全然似てもないしタイプも違う感じやもんな。)
ハ「セイヤ、2人起こしたげて?俺ちょっと自販機に飲み物買ってくるわ」
と言われたので、まずは家を確認させるため、すずを起こそうと体を揺らす。
JKの体にそんなやすやすとそれも勝手に触れていいのか、もしかすると気持ち悪がられるか、俺。なんて思いもあったが、そこは割り切って起こそうとした。
なかなか起きないが、時間も時間で、あまり大きな声を出すと近所迷惑になってしまうし、ただださえ俺の声は通りやすいため、耳もとで、「起きろ」と、言おうと思ったのもつかの間。
彼女はパッと突然目を覚ました。
あまりに急なことだったから、俺はただ顔を近づけてるだけの状態で、固まってしまったが、ことの重大さに気づき、「「ぬわっ」」と大きな声を出してしまった。
その後、もう何が何だか。めちゃくちゃやん?
ただただ口を開けてて…アホヅラしてたんやろな。
ハイカラが帰ってきて、彼女はパッと起きて、隣に寝てたあやちゃんを起こし、「ありがとうございました!また誘ってください!」とだけ言うと、家に帰っていった。
帰りの車、ハイカラに、「何かあったん?」と、聞かれたが、あまり深くハイカラに話すと、また調子にのるから寝たふりをしてやり過ごしたのはここだけの話。
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ネズミちゃん - お話拝見しました!これからの展開がとても気になりますね!それに洋平さんも出ててイケメンパラダイスなところがとても魅力です! (2016年11月22日 6時) (レス) id: 52fc4bbb8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かな | 作成日時:2016年8月8日 2時