恋の病、発症しました【恋の病と野郎組】

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千夏「あ。でもあの台本だけは戻っても勘弁だからね？」

山田「あの台本って…」

千夏「“刹那に光るカノープス”だよ！」

山田「あ…」

四谷「ああ！」

A「それって…」

千夏「ね？題名からやばくない？刹那だよ？光るカノープスだよ？ダサいでしょ厨二病でしょ？セリフもひっどいの！読んでるこっちが恥ずかしくなる。だから女子部員全員で猛反対して…」

山田「あのさ、その台本は、ここにいる…」

三村「…うわああああ！！」







三村先輩は山田先輩を着ぐるみの頭で思い切り吹き飛ばした。






千夏「部長！？」

三村「うわあああ！！」

一条「三村！？」

A「三村先輩！？」







叫びながら走り出した三村先輩を追いかける。

にしても、着ぐるみで走ってるからいつもに増して画が酷い気が…








花岡「お〜！ナイスダッシュ〜！…ってあいつら誰だ？」






二葉先輩が投げ捨てた退部届を探して拾った花岡先生とすれ違う。

その退部届が受理されることはないだろう。








三村「僕の、台本が原因だったんだ」

六反田「でも、演劇部の為に一肌脱いで、かっこよかったよ！」

二葉「脱いだんじゃなくて、着たんだけどね」

六反田「シッ」

一条「やっぱコレ着てハグ出来てもな。俺達に必要なのは、着ぐるみを着て女子にセクハラすることじゃない」

八代「そうそう。男は中身で勝負しないとな！」

三村「…うん。中身で勝負だね」






一条「着ぐるみになんて頼らないぞ〜！！」

「「「お〜！！」」」

A「そうですよ。それに、皆さん着ぐるみなんて着てない方がかっこいいんですから」

一条「お、いいこと言うじゃん！」

五島「もういらねぇな」








するとキャハハッと後ろから女子の笑い声が聞こえてくる。

先輩達は慌てて着ぐるみを被った。







…いや、頼らないって言ったばっかりじゃないですか。









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