恋の病、発症しました【恋の病と野郎組】

#俺の妹 Daichi.I ページ27

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Daichi side








突然だけど、俺の妹は可愛い方だと思う。

多分ミス若佐第一にだってなれるレベル。

シスコンかよ、って言われるだろうけど、兄の贔屓目なしに本当に整った顔。

野郎組だってそれは感じてるはずだ。



…なのに、





五島「うわっ、また負けた」

三村「Aちゃん強いねー」

A「ゲームは昔からお兄ちゃんとやってたので！」





“女子と話せない病”を発症してるはずの野郎組の連中はAとは普通に話してる。

何でだ？

ハードルの低い女子ですら話せなかったのに、なんでAとは話せる？





四谷「あ、ねえAちゃんこれ知ってる？」

A「何ですかそれ？」







お前ら距離が近い…！

絶対健全な距離じゃない。

絶対おかしい…







一条「なぁ」

二葉「どうしたの？」

一条「お前らって女子と話せない病じゃねぇの？」

四谷「そうだよ？」

一条「じゃあなんでAとは普通に話せてんだよ！！」







俺がそう言うと野郎組の連中どころかAまでもキョトンとして顔を見合わせる。

いや、え、コレ俺がおかしい感じ？

俺の疑問みんな思ってたことじゃないの？







六反田「なんていうか…」

四谷「一条くんの妹だから…」

三村「僕達も妹みたいに接しちゃうっていうか…」

八代「ま、要は女子っていうより近所のガキって感覚なわけ」

A「ガキじゃないです！」







なんか俺が言うのもアレだけど…

コイツら馬鹿か。

こんな好物件なかなかねぇぞ？

それを近所のガキって…







一条「ありえねぇだろ、」

七瀬「…そんなことないと思うけど」

一条「は？」

七瀬「え？」

一条「いや今…」

七瀬「何でもないから！！ほら、Aちゃん部活行こ！」

A「え？今日オフじゃ…」

七瀬「早く！」

A「え、ちょっと待ってください！」









五島「なんだアイツ」

三村「変なの」









まぁしばらくは野郎組の妹枠でいいのかな。

いつかこの中の誰かの彼女になったりして。









俺の予感が間違っていなかったと知るのは、









＿＿＿＿＿＿＿＿まだ少し先の話。








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