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私と七瀬先輩をよそに、お兄ちゃんは何かをガン見してる。
いや、誰か、だ。
そしてその後その人がいた場所に近寄ると、ピンクのポーチを拾う。
A「“ASUKA”?」
七瀬「あ、原アスカさん。ミス若佐第一準グランプリの…!」
私も名前は聞いたことある。
すごく可愛くて人気者の先輩だ。
勝てるわけないって分かってても、目をキラキラさせる七瀬先輩を見ると、やっぱりちょっと胸が苦しい。
一条「“ASUKA”…じゃあこれ…」
花岡「おお、ちょうどよかった。一条、七瀬ー。あと一条の妹も!ちょっと手伝ってくれ。早く」
七瀬「…はい」
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野郎組の担任、花センこと花岡先生のお手伝いが終わり、屋上で七瀬先輩がうんと伸びをする。
七瀬「渡しそびれちゃったな」
七瀬先輩が座ってお兄ちゃんの方を見ると、お兄ちゃんはポーチの匂いを嗅いだり頬ずりしたり。
…まぁ、とにかく気持ち悪かった。
七瀬「何してんだよ」
A「お兄ちゃん…」
七瀬「やめろよキモいって…気持ち悪ぅ」
妹にキモいとこ見せるなよ、と言いながら七瀬先輩は私の目を大きな手で覆った。
A「先輩?」
七瀬「教育上あまり良くないから…」
先輩はどこまでも私を子供扱いだ。
少しムカついて自力でその手から逃げ出す。
一条「確か、去年準グランプリ受賞者のコメントによると原アスカに彼氏はいない」
七瀬「まぁその後誰かと付き合ってるって噂も聞かないな」
一条「そう。つまりフリーってこと。そこでこのポーチYes!…運命しか感じない」
七瀬「落とし物拾っただけだぞ?」
一条「…てかコレなに入ってんだろ」
お兄ちゃんは七瀬先輩としばらく顔を合わせたあとポーチを開けようとした。
七瀬「バカお前、落とし物だぞダメだって。何してんだよやめとけ」
七瀬先輩が止めようとしたのも無駄で。
お兄ちゃんはポーチを開けてしまった。
一条「バレエシューズ…」
七瀬「あの子バレエやってんだ」
一条「運命的にも程があるだろ…」
七瀬 A「え?」
一条「彼女が落として行った靴…それを拾った王子様」
A「王子様…?」
一条「そして2人は結ばれる。これは俺にとってのガラスの靴。つまり、彼女は俺の…シンデレラガールだ!」
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まれぴゅま(プロフ) - Shiiさん» リクエストありがとうございます!少し遅くなるかもしれませんが書かせていただきます! (2019年9月8日 8時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
Shii(プロフ) - 番外編のリクエストなんですけど、やっしーといい感じになりたいです。キュンキュンしたいです。ツンデレcoupleみたいな感じで!やっしーだけにみせる顔的な! (2019年9月8日 2時) (レス) id: 907d8d54af (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら。 - ありがとうございます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: da279ac280 (このIDを非表示/違反報告)
まれぴゅま(プロフ) - すずかすてら。さん» リクエストありがとうございます!!かしこまりました!!移行後書きますね!! (2019年8月7日 13時) (レス) id: 4d2e6b700d (このIDを非表示/違反報告)
すずかすてら。 - 番外編のリクエストいいですか?五島くんといい感じになるのが見たいです… (2019年8月7日 13時) (レス) id: da279ac280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2019年7月28日 13時