第二十話 ページ22
貴方side
沖「A、お前も今日非番だろィ」
『そうだけど、総悟も?』
沖「おう。…で、今日どっか一緒に出掛けねェか」
『いいよ、すぐ準備してくる』
明後日には、もうこんな風に話すことはないだろう
最後に貴方との思い出をつくりたい
だから、今日はお気に入りの着物を着て行こう
自室に戻り、すばやく着替える
それと、ほんの少し化粧をして
…ちょっとは綺麗に見えるかな
荷物を持って総悟の元へ走る
・
『待たせてごめん、行こう』
沖「……おう」
『総悟?』
沖「…何でもねェ。どっか行きてェ所あるか?」
『そうねぇ…………あ!遊園地に行きたい!!』
沖「いいぜ」
・
・
今は、遊園地内のフードコート
ジェットコースターや、メリーゴーランドに乗った
それらは楽しかった
だが、
沖「さっきのお化け屋敷でのA、最高だったねィ」
『お願い忘れて……』
お化け屋敷
私はホラー系が土方さん程ではないが苦手なため、外で待っていようとしたのだが、
サディスティック星の王子が許す筈もなく
沖「お前も入るよなァ?」
と真っ黒な笑顔で言われ入らない訳にはいかず
でもまぁ、驚かせてくるのは人間だから大丈夫だと思っていた
私がバカだった
お化け屋敷舐めてた
超絶怖かった、人間コワイ
そして、総悟に抱きつくという失態を犯してしまった
沖「あんまり良い顔してたんで写真撮っちまった」
『えっ…ちょっ消してよ』
沖「嫌でィ」
……諦めよう
きっと明日には屯所中にその写真が貼られるだろう
『次、コーヒーカップ乗ろうよ』
沖「いいぜィ(ニヤリ)」
『……?』
このことを後で後悔することになった
・
『あ〜気持ち悪い』
沖「大丈夫かィ」
このドSが高速でカップを回したのだ
周りにも変な目で見られた
『コーヒーカップなんて乗るんじゃなかった……』
沖「次、何乗るんでィ」
『時間的には次で最後だから………観覧車乗ろう』
見上げれば、茜色の空を背景に大きな観覧車がくるくると回っている
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みーこ - 更新ファイトです! (2019年4月28日 23時) (レス) id: 96eb7dd446 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - ありがとうございます。 更新頑張ります。 (2019年3月25日 18時) (レス) id: d8d2330064 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - めっちゃ面白いです!! 更新楽しみにしてます。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 96eb7dd446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勿忘草 | 作成日時:2019年3月23日 17時