狐と扉 ページ44
始まったのは鬼ごっこ。
僕はおじさんが手当てしてくれてる
ルールは簡単
敦君たちが鍵で扉を開けば探偵社側、アンが二人を捕まえればルーシーちゃん側の勝ち。
制限時間無し
一見探偵社有利の鬼ごっこだけど、此処はあくまでもルーシーちゃんの異能空間
パッと見ただけだが彼女の性格から考えても、フェアな戦いの訳がない。
_と、早速か。
開始一手目に谷崎君が捕まった
敦君はきっと谷崎君の異能力で乗り切ろうとしていたのだろう。
M「なあに?まだ欲しいの?それじゃあ…」
此れは拙いかな。思いの外アンが疾い
今の敦君じゃまだ……助けに入るか?
「!」
_驚いた。
迫る人形に、敦君は対応出来ていた
数週間前まで怯えていた筈の自分の虎の異能_
使いこなしているようにも見える
アンの無数の手から逃げ続ける。
M「凄い凄ーい!もっと見たいわ!」
あ、今回も僕いらない気がする←
「ぐすッ_ヒック_おじさん…あのお兄ちゃん、勝てる?」
「うーん、如何だろうねぇ…ってああ!泣かないで!!きっと勝てるよ!うん!」
…。
もう流石に気づいただろうけど、この少年は僕だよ。小さい男の子に変身さ!
え、脚?
_嗚呼、本当に折ったとも。
ほら、気になるなら一個前の話の、人間達が逃げる瞬間を見れば良い(メタい)
殺気を感じて少年に変化したのさ。
脚の怪我はすぐ治るし、見た目怪我だと敦君や谷崎君にバレる可能性があったから折った。
_にしてもこの人間(で呼び方があってるのかは判らんけど)怪しいよね。
どうも臭い
あ、事件とかの臭いじゃなくて
__血と硝煙の匂い
僕今この人に抱きついてるのだけど、匂いでどうにかなっちゃいそうだ((
そうこうしている間に敦君が扉の前に辿り着いた
「ッ_少年!危ない!!」
敦「え?」
『鍵!!』
「あらあら_大事な鍵なのに」
鍵が敦君を襲った
間一髪で避けるも、つまり鍵は使えない。
敦「鍵でドアを開けたら勝ちじゃ無いのか!」
M「そうよ_
_此れ、正攻法で勝てなくない…?
『お兄ちゃん大丈夫!?』
敦「あ、あぁうん…」
__嗚呼、敦君の表情が…拙いぞこれ。
にしてもこの人間、あの鍵に気づいて尚且つ冷静でいられる…何より今の言動だ。
普通の人間じゃ無いな、唯の下っぱでもない
…まぁ今この状況なら放っておいていいか。
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R−アル−(プロフ) - ・・・・最ッッ高・・・・・ 此れはヤバい、語彙力が逝く・・・!! (2020年5月15日 11時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 一気読みして来ました、最ッッ高でした!!続き楽しみにしてます! (2020年5月13日 2時) (レス) id: 5c454f868c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇月 x他1人 | 作成日時:2020年4月25日 2時