【ONE PIECE】殺人狼さんは問題児[part2] (ページ9)

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52:貴方side ページ9

さてさて、まあ島の敷地内に入ったのですけど。

「酸素は…あるのか。」

無重力=宇宙なイメージがあったからちょっと心配したけど、まあ酸素がなかったら人間は生きれないし、当たり前だなぁ。

そう思いながら歩いていると、フワッと体が軽くなるのを感じた。

「う…わ…!!飛べた！」

完全に無重力になり、体のバランスが上手くとれなくなる。

「ちょ…!!こけるって！あっ…！」

そう一人で騒いでいた時だった。

「大丈夫ですか？」

一人の男の人が声をかけてくれた。

「無重力空間を歩く…というよりも、水の中にいるというイメージで歩いた方が歩きやすいですよ。」

そう言われたので意識してみるが、やはり上手く歩けない。

「みんな最初はそうだと思います。…でも、歩いているとなれると思いますよ！」

男の人は笑顔でそう言った。

「あ…ありがとうございます。優しいんですね。」

そう私が言ったら、男の人は、「いえいえ！」とまた笑顔で言って立ち去っていった。

この島の人達は優しい。そう感じた瞬間だった。

でも、何か違和感があるのは気のせいではないだろう。
私の直感は、九割がたあたる。

そう、思いながら進んでいくと、島の中心に来た。
さっきいた場所よりも数倍、にぎわっている。

そして何より私の目に止まったのが、

「…浮いてる…。」

街のはずれからは見えなかった数々の浮いている島々である。

ふと、横に目を向けると、女の人が助走をつけてハイジャンプをしていた。

…なるほど。そうやって、飛んで、あの浮いてる島に行くのか。
私が飛んだら空の彼方まで飛んでいきそうだな。

そんなことを思いながら空を見上げていると、一つなにやら大きい球体が見えた。

何かを吸い取ってる…？

やはり、この島には何か裏がありそうだ。

そう考えながら歩いていると、だんだん中心部を抜け、賑わいも少なくなってくる。

やがて、人気がないところに行き着いた。
背の高い、針葉樹が辺りを見えなくしている。

行き止まり…？

そう考え、辺りを再度見渡すと、よく見ると、立ち入り禁止とかいてある看板が目に止まった。

立ち入り禁止…かぁ。

そんなこと書いていても行きたくなる。
それが問題児の性だろう？
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携帯を取り上げられていますので、少しずつの更新になります。