【ONE PIECE】殺人狼さんは問題児[part2] (ページ8)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:11,026 hit

51 ページ8

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「「「ついた！」」」

一味の目の前に広がるのは広い島。
見渡す限りの絶景。

そして、何より特徴的なのは…

「見ろよ！小さな島がそこら中に浮いてるぞ!?どうなってんだ!?これ！」

そのいかにも常識を覆すような光景だった。

「確かここは秋島ね。一年中、暑くもなく寒くもなく…過ごしやすい気候よ！」
「ここの歴史はまだ浅いわね…ちょうど7年ってところかしら。」
「ここの島にいる動物は、無重力に適応するためか、変わったものが多いみたい。鳥が多いのも印象的だね！」

そう、ナミ、ロビン、Aと続けていうと、ウソップがフランキーに言った。

「うちの船の女子軍は文学系が多い気がするんだが、異論は…。」
「アーウ！coolじゃねぇか！いいと思うぜ？オレは！」
「ブレねぇのな。お前も。」

フランキーの変わらない返答に、ウソップはそう言った。

「なあ！A！一緒に回ろうぜ！ウソップとチョッパーも一緒だ！」

ルフィはAに声をかけた。
だが、Aはこう返した。

「ごめん、私はいいや。」

そう聞いたルフィはAの顔を覗き込んでこう言った。

「ゾロと回んのか？」

そう言われたAは直ちに否定した。

「なんでゾロなのよ。一人で回るの！一人で！だから…」

そう言っても引かないルフィに言葉を一旦とめた。

何秒かたってついにAがおれた。

「…わかった。途中で合流しよう？だけどその途中までは一人で回らせて？」

Aがそう言うと、喜ぶルフィ。

「よしっ！じゃあ途中で合流な！」

そう言って、ウソップとチョッパーを引き連れ、船から飛び降りるルフィ。

「ちょっ！やることやったらすぐ船出すから早めに…って行っちゃったし…。」

ナミがそう言ってため息をつく。
そしてAに向き直り言った。

「…で、なんで一人で回るの？何かやりたいことでもあるの？」

そう言われて、Aは即答した。

「もちろん！なんとなくに決まってるでしょ？」

あまりにも元気に言われてしまったので、戸惑うナミ。

「ワケがわからない…」
「じゃあ、私も行ってくるね！」

ため息まじりに吐いたナミの言葉はスルーし、船から飛び出したAに、ナミは叫んだ。

「ルフィにも言ったけど早めに帰ってきなさいよ！」

それでもなお走ることをやめないAに、「絶対、聞いてないわね…。」と頭を抱えるナミであった。