お隣さんは、危険人物です。5th【国見英】

危険人物。133 ページ14

貴方side



徹が返ってから、ちょっとして。



国見くんにチケットを見せようと、国見くんの家に行くことにした。



　



　




　



　


国見「…なんのようですか」



国見くんの低い声に、ビクッと反応してしまう。



「…っ、クリスマスデート、のことなんだけどさ、」



何があったの？



なんか怖いよ。何を怒ってるの？



だけど聞いたらいけないような気がして、私は話を切り出した。



「…さっき、徹がね、」



こんなこと、言うんじゃなかった。





国見「…そんなに及川さんがいいなら、及川さんと付き合えばいいじゃないですか」



「…え？」



国見くんは、すごく怒っているような声で。




……そんなつもりじゃなかった。



徹は、チケットくれたんだよ？



だけど、口が乾いて、なにもいえない。



口が開かない。




国見「俺なんかと付き合ってたってつまんないだけですよね」



「…ちょっと、国見くん、」




そんなことない。



国見くんといられることは、私にとって………




国見「…Aさんはさっきも、及川さんといましたしね」



「…っ」




どうしたらいいのかわからない。



あぁ、どうすれば………。




とっさに出た言葉は、最悪なものだった。




「国見くんがそんな短気な人だと思ってなかった」

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