騎士の国のお姫様【Knight A】２

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ミサ(ミル)side

議題は、『私のこれからについて』と『A様のこれからについて』である。
くそ兄貴のいいようにはさせないし、私には空の国と騎士の国がついている。騎士の国の皆さんはいまだに委縮してるけど。


天月「ミルには帰ってきて、また俺の妹として過ごしてほしい。」


ミサ「絶対いや。」


うらた「段階踏めよ。一年に一回帰ってくるとかさ。次は半年、次は一か月とか。ミルもさ、月の国でやりたいことあるんじゃない？」


ミサ「…お母さんのお墓参り。お母さんに会いたい。」


うらた「じゃあ今回は墓参りとAちゃんの観光で月の国に行けばいいじゃん。ならしならし。」


ミサ「それくらいなら…。」


天月「それじゃダメだって！！何年かかると思ってんの！？」


ミサ「何年かかっても絶対にまた王族になることはないです。」


天月「なんで？お兄ちゃんのこと嫌？」


ミサ「お兄ちゃんって言わないで下さい。それももちろんですけど、私はA様という仕えるべき人に出会ったのでこの命尽きるまで、A様に仕えます。」


天月「だからAちゃんもお城に来てもらって、俺と籍入れて、ミルと一緒にいれるようにするって。」


ミサ「ほんと話聞けっての。」


ゆきむら「あのさ、一応婚約者ここにいるんだけど。」


天月「知ってるよ？だからちゃんとそれ相応のことはするから。」


ゆきむら「なんだよそれ相応って。」


これ以上行くと100％戦争になる未来が見える。どっちが勝つかは知らないけど、たぶん月の国なんだろうな。人数で押し負けそう。
いやだよ、戦争の原因が女性問題(若干違う)とか。

はあ、マジでくそ兄貴は人の話を聞かない。



そらる「はいはい、わかったから。天月の意見は分かった。」


めいちゃん「俺！！なんで天月くん呼んだか言いたい！」


そらる「はい、どうぞ。」


めいちゃん「天月くん、ミルちゃんいなくなってからもうすっごい落ち込んでというかおかしくなってというか、変で、大陸中まわったりしてて、ちょっとでも報われるかなって。」


ミサ「は？大陸中ってどんだけ距離あると…。」


めいちゃん「それくらいのこと天月くんはやってたから、会うのもいいかなって。こんなことになるとは思わなかったけど。」


ミサ「…、」


めいちゃん「天月くん、こじらせてるけどミルちゃんのこと本当に大事に思ってるよ。」


ミサ「…知ってる。だから兄ってことは認めてるよ。」

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