騎士の国のお姫様【Knight A】２

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手に持っていた雲菓子がなくなってしまって少しテンションが下がる。
ふわふわしたもの、食べたいし、なんか抱きしめたい。ふわふわ…。雲菓子、美味しかったなぁ。


？「食べる？」


？「あ、ミルちゃん。久しぶり〜。元気そうだね。」


あ「雲菓子！！いいんですか！？」


？「好きなだけ食べたらいいよ。」


ミサ「あ、Eve様、Sou様。相変わらず仲良さげですね。」


Eve「普通だけどね〜。ミルちゃんずっとメイドしてたんだって？すごいね。」


ミサ「私はA様という最高の主人がいましたので！！」


あ「夜の国の人…？」


Sou「そうだよ！夜の国は光の国の真反対にあるから暗いんだけど、すっごく爽やかな風が吹くし夜景が綺麗だよ〜。」


あ「夜景！！」


Sou「1日中見れるよ！」


あ「最近夜眠れすぎて夜景見てない！！」


Eve「すごくいいことだね。」


ミサ「確かに夜の国は幻想的な美しさがありますよね。」


あ「行ってみたい…。」


ミサ「観光で行きましょうね。せっかくの旅行なんですから。」


あ「やったぁ！！」


Sou「天月くんとはどうなの？」


ミサ「え？くそ兄貴のことは話さないでもらえます？」


Sou「あれ、仲直りしたかと。なんかめいちゃんが天月くんに話したらしいし。天月くん信じてなかったらしいけど。」


ミサ「おい、くそめい。こっち来いや。96、鉄バット。あ、ちょうどよかった。そうま様、A様についてあげてください。」


96猫「かしこまりました、鉄バットと釘バットお持ちいたします。」


そうま「え、俺！？」


ふむふむ、Eve様とSou様。美味しいものをくれるとてもいい人で、夜の国のトップかぁ…。
これで東の大陸の5つの大国のうち、月の国以外のトップの人とは会ってしまったのか！！

お二人とも少しふわふわした雰囲気のイケメンさんだなぁ。



そうま「なんでAちゃんはそんなに普通に話せるのか知りたい。」


あ「いい人だから。」


そうま「めちゃくちゃすごい人なんだよ！！」


Eve「そんな気にしなくても。君たちも騎士の国のトップでしょ？」


そうま「歴史が違いますし、国のサイズも格違いなんで！！」


Sou「ただの身内のパーティーだしそんなに身分とか気にしなくていいと思うよ。ほら見て。案内係の96猫ちゃんがバットでめいちゃん殴ってる。」


あ「痛そう…。」


そうま「すごく丈夫な身体…。」


Eve「めいちゃん身体は丈夫なんだけど、内臓とか、そっちは弱い。」


そうま「え、」

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