騎士Aのお姫様【Knight A】

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泣きつかれて寝ていたみたいで、目が覚めると午前三時。ベッドに寝かされてて、そばにはそらぴとなぞちゃんが寝てる。
二匹を起こさないようにこっそりベッドを抜け出すと、ソファに眠ってるまひとくんの姿。私にベッド譲ってくれたんだ。スマホを手に取った。通知はたくさん、全部Twitter。

「やっぱりそうだよね、安心した」

八割がた、アンチからのリプ、DM、メンションツイート。内容は全部『ゆきむらじゃなくてお前がやめた方がいい』
冷静になって思った、勢いで口走った私が騎士Aをやめるという発言は間違っていない。だって私が騎士Aの中で一番異質だから。


「心配してくれている二割のみんな、ごめんね。まひとくんもなぞちゃんもそらぴもごめんね」

「えっと、スマホとお財布だけあればいいかな。位置情報切って、アプリも消して、よしOK」

「『私が騎士A辞めます、ゆきむは残ってください』ツイート完了！！アカウントもログアウトして、」



まひとくんの家を出て、深夜の街へ。初めての夜の街。
行く場所もないのでてくてく歩く。夜のお散歩。お父さんとお母さんのお墓に行こうかな、そのあとはネットカフェに行こう！！

まずはお線香を買おうかな。ふらりと入ったコンビニ。



？「え、ちょ、こんな深夜にどうした？」


あ「え？」


？「配信終わったから朝ごはんでも買おうと思っただけなんだけど、追い出された？喧嘩した？」


あ「なんで」


？「いやなんでって俺の家近所。未成年がふらふらしてたら危ないでしょ。俺と一緒ならまず補導はされないんじゃない？騎士Aの誰かに連絡したらいい？誰なら大丈夫？」


あ「誰も大丈夫じゃない…。」


？「ちょっと待て、何このツイート」


あ「あっとくんには関係ないでしょ！！」


あっと「いや関係ないけどさ、はあ…。え？ゆきむら脱退騒動からのA脱退騒動ってこと？」


あ「…。」


あっと「わかったわかった。夜の街危ないから俺の家おいで。話聞かせろ」


あ「…。」


あっと「はあ…。年下の相手慣れてないんだって…」


あ「私、あっとくんと、そんなに仲良くない。頼るの、申し訳ない」


あっと「あ〜確かにな。会ったことあるってくらいの関係だけど、これは放置できない」


あ「…。」


あっと「ほら行くぞ。あ〜、ほらプリン買ってやるから」



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とりあえず登場人物増やしていこうぜってことで、超有名女性向けASMR配信者のあっとくん。
どんどん増やしていこ〜！！

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