★宅呑み ページ42
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としきが退院したと人づてに聞いた翌日、現場にとしきが現れた。
ざっと数えて、目覚めた日から２週間ほどの休業を挟んでの復帰だと思う。
「おはようございまーす１」
ブースの扉を開けて、元気のよい姿をみせる としきに、監督さんたちを含めた共演者が皆一様にほっと息つくのがわかった。
「増田君、風邪長引いてたんだって？ もう大丈夫なの？」
近くにいた緑川さんが、としきに声をかけるべく、腰を上げる。
「ぇ、ああはい。すみません、拗らせてしまって…。でももう大丈夫です！ ご心配おかけしましたっ」
「そう？ 無理しないで、怠いときは言いなよ」
「はい笑 ありがとうございます」
元気いっぱい！ と力こぶを作り、胸を張るとしきに、「風邪を拗らせている間何してたのー？」などと周りから質問を浴びせられる。あまりの多さに、少したじろぎながらも満面の笑みを浮かべて一つ一つ答えていくとしき。そんな としきを囲った輪を遠くから俺は台本ごしに見守る。
「...ねえ。ぎりーくんは交じらないの？」
ふいに空いていた真隣から思いもよらぬ声が聞こえてきたせいで、びくりと心臓が跳ねた。
『……っ、びっくりした』
「驚きすぎ 笑 でもまあ、なんかごめん」
『...あ、いえ。僕が勝手に驚いただけです、すみません』
「だーます元気になってよかったよね。さすがのぎりーくんも心配のしすぎで仕事も身が入らなかったんじゃない？w ……ま、ぎりーくんに限ってそんなことはないか 笑」
『……当然でしょう。仕事は仕事ですから。……まあでも、元気そうで安心はしました』
「ふぅん。……なんか、らしくないね 笑 何かあった？」
ぎくりと、また嫌な意味で心臓がはねた。
いつも通りにかわしたつもりだったけど、何か違いを感じ取ってしまったらしい。まったく残念な勘だこと。……立ち入ってほしくない、けれどそれを隠しきれていないのは俺の責任だから。急に真面目な顔になって、ずいっと顔を近づけてきたその人は、悪くない。
『らしくないって、何ですかー 笑』
「んー、なんていうか。…………頑張りすぎはよくないからね。あまり根詰めすぎないように」
『笑 善処します』
「んーやっぱりのもう！ 今夜は僕ん家集合で！」
『え、ちょっと！ 行きませんよ？！』
「だーめ、先輩命令。仕事終わったら連絡ちょーだい」
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若宮（スイス/シャラルー☆）(プロフ) - いろはさん» わわわわ…！ コメントありがとうございます。綺麗な文章だなんて言われ慣れて無く、気が動転してしまいました💧 なけなしの語彙力と文章構成能力で執筆しているので、むれがありますが、書けるときにゆっくりと更新していきますので、続編もよろしくお願いします。 (2022年3月25日 23時) (
レス) id: 85bfe49477 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 文字って主さんが書いているんですか？？急でごめんなさい。そうだとしたら綺麗すぎません?！尊敬します…これからも頑張ってください！ (2022年3月25日 19時) (レス) @page2 id: 16f74b0176 (このIDを非表示/違反報告)
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