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 警察の事情聴取というものは、生易しいものではなかった。東先生からの打診あってか、警察の方の目も、俺を疑う目に変っていく。




『包み隠さずお話できることはお話しますが、事務所に連絡をとってもよろしいでしょうか。……別に逃げる必要も隠れる必要も俺はありませんから、ついてきてもらっても結構ですよ』



 まずは事務所への連絡。……こんなに大事にされれば、どんなことも広まってしまう現代において、俺達の雇用主への連絡は必須だ。ましてや、としきが被害者で、俺が容疑者扱いともなれば、事務所に迷惑をかけてしまうのは目にみえている。
 俺達のことを管理してくれている担当に連絡を入れ、次に頼りになるツテに連絡を入れる。仕事上あまり連絡の取れない彼に入れた一報は、思いのほか返事がすぐにやってきて、思わず目を白黒させた。





「……終わりましたか」


 冷徹な声で窺うように問うてきた、監視役の警察の方に終わりました、と伝え、応接室へと戻る。
俺が電話をしている間に聴取を終えたのだろう、部屋に東先生の姿はもうなかった。




「天霧さん、あなたは――――」







 包み隠さず、お話をしてもなお、俺の疑いが晴れそうにない。もう先入観が入っている、そこを覆すのは本人からの話がなきゃ難しい。
 拘束されて、何時間か経った頃、事務所から派遣された弁護士が到着。弁護士との対話のあと、あとは弁護士が交渉してくれるとのことで、俺は一時解放された。それでも、しばらくは病院内にいることと監視をつけられることが条件だった。



 休憩室でコーヒーを飲みながら、Twitterを確認する。あの看護師の反応……ネットに記事が出回るのも時間の問題かもしれない、そう思っていたから。エゴサする指も、心疲労に比例せず早かった。




『としき 関連はまだ出回ってない……となると、あとは俺か』



 はぁ、と深いため息を吐く。
 なんでこんなことになったんだ、あれか。俺が外出をとめなかったから……ちがうな、あの女の目についたからだ。やるせない現状に、肌を掻きむしる。
 ...不意に、その俺の手が何者かに捕まれた、と思うと監視人の焦ったような困ったような声が耳に届く。自分の腕のことなんか、気にもならないけれど、外の出来事は気になったから、下を向いていた顔を上げて廊下側を見た。









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★→←★罪の所在



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若宮(スイス/シャラルー☆)(プロフ) - いろはさん» わわわわ…! コメントありがとうございます。綺麗な文章だなんて言われ慣れて無く、気が動転してしまいました💧 なけなしの語彙力と文章構成能力で執筆しているので、むれがありますが、書けるときにゆっくりと更新していきますので、続編もよろしくお願いします。 (2022年3月25日 23時) (レス) id: 85bfe49477 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 文字って主さんが書いているんですか??急でごめんなさい。そうだとしたら綺麗すぎません?!尊敬します…これからも頑張ってください! (2022年3月25日 19時) (レス) @page2 id: 16f74b0176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャラルー☆ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月21日 23時

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