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86話 ページ30

ついに、卒業の日。



朝起きるといつもは賑やかな学園が今日は静かで。



あの滝夜叉丸でさえ、悲しい顔をしていた。




「先輩ぃ…泣」




泣きじゃくる後輩。




「お前も立派な忍者になるんだぞ。」




静かにその言葉を添えて見る先輩。




「うぅっ…」




「なんでAが泣いているんだ…?」




「だってぇ、立花さぁん…泣」



みんなが泣いているのを見ていると、自分も泣いてしまう。



ううん。違う。
六年生達と過ごした時間は短かったけれど、
たくさん思い出が作れた。




「感謝の言葉、A。」



「は、はい…」



だめだ。ここはちゃんと、泣かずに読まないと。


「…六年生の皆さん、卒業おめでとうございます。私達は…」



二枚にも及ぶ原稿の紙を読んでいく。



そして、最後の言葉ー…



「…皆さんからは沢山の思い出をもらいました…本当に…っ」



涙が止まらない…

どうしよう。


「本当に、っ、ありがとうございました…っ」




「うわぁあん!先輩ぃ…泣」



私のせいで、みんな泣いてしまった…



「ご、ごめんなさ…」



「A」



「土井先生…」



「いいんだ。ありがとな。今日くらいは自由にさせてやってもいいだろう。」



「そう、ですか…」




〜〜〜〜


卒業式も無事に終わり、本当にここから六年生の人達がいなくなってしまう時。


「ありがとうございました。」


六年生の人達はそう挨拶をしながら頭を下げた。


でも、他の人達は涙が止まっていなくて。



「っ…」


私も必死に涙をこらえる。



そして、六年生達が門を出ようとした時…



「待ってくださいっ!」




私は咄嗟に口を開いていた。

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わかめ - えちごさん» コメントありがとうございますっ!本当ですか!?嬉しいです泣 兵助もこれから沢山出しますのでぜひ、読み続けてくれると嬉しいですっ! (2017年12月16日 7時) (レス) id: 40678276a9 (このIDを非表示/違反報告)
えちご - すごく面白いです!最初のときなんかはめっちゃヒヤヒヤしました…この作品、すごく読みやすいし面白いし兵助ヤバイし語彙力低下するし兵助ヤバイし最高です!これからも頑張って下さい! (2017年12月15日 23時) (レス) id: 052cfa0a06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2017年12月12日 19時

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