【忍たま】豆腐嫌いな少女が忍術学園に来た話。〜3〜

77話 ページ19

「はぁ…」



「A…、大丈夫か？」



「立花さん…はい…大丈夫です…」



「そうか…？それより、そのミサンガはどうしたのだ？」



「あっ、これは…実は、兵助とお揃いなんですっ」


そう言ってミサンガを見せて見せた。


「良かったな。」


すると立花さんは微笑んでくれた。
肌白くて綺麗だなぁ。



それに比べ私は…



(…もうすぐ卒業しちゃうのに全然話せてないな…)



もっと話したいのに。
でも、今、皆さんは忙しい。



そんなの自分のわがままだ。



「A」



「ん？」



「笑ってた方がAらしい。」



「…！そう、ですかね？」



「あぁ。他の奴らも話している。もうすぐ私たちは卒業してしまうからな。」



少し、寂しそうに遠くを見つめる立花さんの目を、




私は見ることしかできなかった。





「よし。これでだいたいは終わったな。」



「お疲れ様です！」



「あぁ。今日は他の奴らがいなかったからな。Aが手伝ってくれて助かった。」



「いえ…そんな。」



「私が委員会で活動できるのも後少しだしな。」



「そう…ですよね…」



「A、私はお前に出会って色々なものを得ることができた。だから、感謝しているんだ。ありがとう。」



「え？」



「だからな、これからも他の奴らのことを支えてやってほしい。これは、私からのお願いだ。」



「分かりました！」




「あぁ。やっぱりその顔の方が似合うな。」




六年生の卒業まであと一週間ー…

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