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73話 ページ15

「あっ、あの…?」



「へぇ!美人だねー!」



「そんな荷物抱えてどうしたのー?」


どうしよう…



ここは路地裏だし…



私達以外人がいない…


「ね、少しでいいからおいでよ。」


「いっ、いやっ、」


「可愛い声〜♪」


どうしよっ、腕、引っ張られる…


必死に抵抗しようとするが、男の人の力には敵わない。



「うぅっ」


「おやおやー。泣いちゃって可愛い…」



「やめろよ。」



後ろから突然聞こえた声。

その主は…




「兵助…」


「はぁ?んだ、お前…」


「離せよ。」


「は…?」


「離せよ!」



…っ、あんな、怒ってる兵助…初めて見た…



「ちっ、もういい。行くぞ。」



すると男達は何処かに消えた。



「A…大丈夫?」



「〜兵助ぇ、怖かったぁ…」



「うん…怖かったね。」



すると兵助は優しく抱きしめて頭を撫でてくれた。



それから数分ほど泣いただろうか。


「ごめん…」



「ううん。怖かったよね。でも、一人であんなところに行っちゃダメだからね。」



「うん…」



「じゃ、お使いの続き、しようか。」



「うん…それが…」



その後、兵助のアドバイスもあり、無事に羊羹を買う事ができた。



「兵助〜。」



「んー?」



「久しぶりだねっ!こうやって外で話すの!」



「そうだな…あの時は嫌な思いさせちゃったもんな。」


夕日色に綺麗にとろけている兵助の横顔が寂しそうに見えた。



「私が勘違いしたのが悪いんだよ…」



自然と手を繋いでいて、思わず口が緩む。



「兵助、」



「ん?」



「大好き!」



「それ…反則。///」




「へへっ」



「俺も…」




「ん?」



「な、なんでもない!!//」



ちゃんと聞こえてたよ。



だって、今、


本当に幸せだから。

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わかめ - えちごさん» コメントありがとうございますっ!本当ですか!?嬉しいです泣 兵助もこれから沢山出しますのでぜひ、読み続けてくれると嬉しいですっ! (2017年12月16日 7時) (レス) id: 40678276a9 (このIDを非表示/違反報告)
えちご - すごく面白いです!最初のときなんかはめっちゃヒヤヒヤしました…この作品、すごく読みやすいし面白いし兵助ヤバイし語彙力低下するし兵助ヤバイし最高です!これからも頑張って下さい! (2017年12月15日 23時) (レス) id: 052cfa0a06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2017年12月12日 19時

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